先日スーパーで焼き鳥を買ってきたわけですよ。

安売りしてたのでそりゃあもう大量に。

まぁたらふく食べたんですけどそこはそれ、スーパーの焼き鳥なんでね。ベトっとしていてあんまり美味しくなくって…。

 

で、次の日キッチンのカウンターを見たら鶏皮が一串だけ余っていたのです。

かわいそうな鶏皮よ。

残すともっと不味くなるだろうと思い頑張って食べたつもりだったのに、お前だけ忘れていたんだな。ごめんよ。おやつ代わりにつまませてもらうよ。それじゃあいただきます。

そうしてわたしはこのニュルッとした何かを口にほおばった。

 

 

だが、それがいけなかった。

 

前回の記事はこちら。

→根曲がり竹のタケノコ汁が超旨い

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何も考えず一度噛みしめた瞬間、口内にあふれる魔物の体液のような臭い汁。ベトっとした醤油ダレとからみあい魔界の旋律が脳天を直撃する。

わたしは反射的にその臭いゴムのような謎の物体を口から吐き出した。目はまるでビー玉のように無表情に丸くなっていた。ここまで約0.2秒。

 

うん、クソ不味いね。捨てよう。

 

普段はテレビの予約ボタンでさえドキドキしながら押すわたしが、一瞬の躊躇もなく光速でゴミ箱に手を伸ばしたその時（このとき指先の質量は無限大になった）、鳥の神様の声が室内に響き渡った…。

【この鳥も不味くなりたくてなったんじゃないぞよ…。今一度チャンスを与えたまえ…えたまえ…まえ…（ディレイ含む）】

 

 

おぉ…神よ…。

 

 

じゃあ鶏皮のから揚げにしてみようかな。

鶏皮のから揚げを作る

作り方はよく知らないけど、粉を付けて揚げればいいんでしょ。

オラいっちょやってみるぞ。

鶏皮の下ごしらえ

とはいえとにかく不味い。それだけは間違いないのでこのまま揚げるわけにはいきません。出来合いの焼き鳥なので既に醤油ダレがついているのですが、さらに醤油、酒、すりおろしショウガで和えました。

ショウガ様のお力にかけるしかない。

15分ぐらいそのままにしておいたでしょうか。続いて片栗粉を満遍なくまぶします。

あんまり美味しそうじゃないね。

とりあえず揚げてみるか。

鶏皮を揚げる

購入した時点で始めから火が通っているので、さっと揚げちゃいます。

中まで火を通す必要がないので始めから強火で回りをサクッと、なんて思っていたら…

部分的にちょっと焦げちゃいましたね 笑。

でも始めの状態に比べたらかなり美味しそうな見た目になりましたよ。最後にブラックペッパーとレモン汁をちょっと垂らして完成！

 

さて、お味はいかがでしょう。

鶏皮のから揚げ 実食

結構おいしそうじゃない？香りもなかなかです。

それじゃ、いただきまーす…

 

パク…

 

うん。普通に旨い！

居酒屋の味そのまんまです。ちょっと焦げてるけどね 笑。でも香ばしいと感じられるレベルで全然大丈夫でした。ショウガ様の大活躍で臭みは限りなくゼロになり、カリッとした衣の歯触りも楽しい。

 

 

 

鳥「キリコさん美味しくしてくれてありがとう…！」

 

 

 

キリコ「いいってことよ。人として当然さ。」

 

 

 

鳥「わたし、生まれ変わったらまたこの家に来てもい」キリコ「あ、それはダメだね。始め噛んだ時のまずさはこの世の終わりを感じるほどだったし大体から揚げだっていい鶏皮を使って作ればもっと美味しくなるに決まってるんだからそもそも鶏皮以外の焼き鳥も決して美味しくなくあのベトっとした醤油だれはいったい何を使って作っているのか分かったもんじゃ…（続く」

 

 

 

 

 

 

 

鳥「…」

 

 

 

 

 

鳥の神様「…」