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最新音源「フリーBGM」より【2024/01/20更新】 01/20更新

「度数」とは音程の数え方です

音楽理論を勉強しよう

Music Theory2 Interval

音楽理論のお勉強シリーズ第二弾。

今日は「度数」について学んでいきます。

 

前回の記事はこちら。

メジャースケールとマイナースケール【全音と半音の組み合わせ】

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「度数」とは

度数とは、2つの音の高さの隔たり(音程)を数える単位です。

こう言ってしまうととても単純なことのように思えますが…そこはそれ。音楽理論独特のややこしいルールがありますので、一つ一つ確認していきましょう。

度数の基本的な数え方

度数の基本的な数え方は、「自分の音を1度として、目的の音が譜面上でどれだけ離れた位置にあるか」を数えていけばOKです。

例としてC(ド)の音から見たCメジャースケールの度数を見てみましょう。

参考:メジャースケールとマイナースケール【全音と半音の組み合わせ】

度数の基本的な数え方

*度数の基本的な数え方*

自分自身(ド)が1度なので、レが2度…ミが3度という具合に数えていくわけですね。そして1オクターブ上のドは8度、ということになります。

しかし、これだけでは音程を正確に表すことができません。

 

例えば3度についてもう少し突っ込んで考えてみましょう。

 

画像のようにドから見たミは3度離れた音ですが、実際には全音二つ分の音程ですよね。

(※全音と半音についてはこちらの記事で解説しています。

参考:メジャースケールとマイナースケール【全音と半音の組み合わせ】

 

それではレからファは?

 

そう。同じく3度ですが、音程としては全音1つと半音1つ分離れているということになり、同じ3度であるド~ミの音程とは違っているんです。

 

というわけで、実際にはもう少し複雑な呼び方を覚えなければいけません。

まず前提として、度数は大きく分けて「完全系」と「長短系」に分かれています。

完全系の音程

1度・4度・5度・8度の音程は完全系に分類され、それぞれ完全1度・完全4度・完全5度・完全8度と呼びます。

完全系の音程 完全1度 完全4度 完全5度 完全8度

*完全系の音程*

完全という随分大層な名のつく理由は「調和された美しい響きだから」だそうで…なんとも曖昧ですが聴いてみますか。

 

・ド(単音)→ ド+ファ(完全4度)→ ド+ソ(完全5度)

 

どうですか?

言われてみれば美しい響きに聴こえますね。

長短系の音程

完全系以外の2度・3度・6度・7度の音程は長短系の音程に分類されます。

長(major)の音程 長2度 長3度 長6度 長7度

*長(major)の音程*

短(minor)系の音程 短2度 短3度 短6度 短7度

*短(minor)の音程*

画像の通り普通の状態だと「長〇度」、フラットが付くと「短〇度」と呼びます。…が、注意していただきたいのはフラットが付いたものを短と呼ぶわけではないということ。

言葉遊びのようになってしまいますが、あくまで「長に比べて音程が半音分狭いから短と呼ぶ」のです。

もう一つ例を見てください。

長3度と短3度の比較

*長3度と短3度の比較*

図の例は2つとも3度の音程ですが、向かって左の例は【ド~ミ】の長3度で、全音2つ分の音程。対して、向かって右の【ラ~ド】は途中に半音を挟むので音程が半音分狭くなり、短3度ということになります。このようにフラットの有無ではなく、度数はあくまで譜面上の音程を数える単位なのです。

逆にいうと、半音を含まない3度が「長3度」で、半音を1つ含む3度が「短3度」とも言えますね。同様の考え方をすれば、半音を1つ含む6度が「長6度」で半音を2つ含む6度が「短6度」となるわけです。

この辺りはメジャースケールをイメージしておくとわかりやすいですよ。

メジャースケール通りの半音の数なら【長】、それより半音の数が一つ多い(音程が半音狭い)なら【短】。

 

例)7度を考える

→ メジャースケールで見ると7度はシにあたる。つまり通常ならミ~ファにかけての1つの半音を含むので、7度の中に半音を1つ含むのが「長7度」。半音を2つ含むのが「短7度」

 

みたいな。

増・減 / 重増・重減

前述した完全系、長短系の音程を基準に、そこからさらに半音高いものを【増】、さらに半音低いものを【減】と呼びます。

そして増よりさらに半音高いものを【重増】、減よりさらに半音低いものを【重減】と呼ぶんですって。あぁ強そうな名前だなぁ。段々ややこしくなってきたぞ。

増 減の例

*増減の例*

自分自身の頭の整理も兼ねて、左から順に説明していきますね。

【ド~レ#】は長2度がさらに半音広がった状態なので増2度。【ド~ファ#】は完全4度がさらに半音広がった状態なので増4度。

基準の音はレに変わって、【レ~ファ♭】は短3度からさらに半音狭まっているので減3度。う~む。普段使わない言葉過ぎて全然耳に馴染まない。

重増/重減についての画像は作成しませんでしたが、増4度の例を見てください。ここで基準のCに♭が付いたと仮定すると、音程がさらに半音広がり「重増4度」となるわけです。

「度数」とは まとめ

度数についてはまだ学ぶことがありますが、一気に詰め過ぎると知識が散らかってしまいそうなので、この辺りで一回まとめておこうと思います。

 

1.度数とは2つの音の高さの隔たり(音程)を数える単位

2.度数は自分自身を1度として数え始める

3.完全系の音程(1度・4度・5度・8度)と、長短系の音程(2度・3度・6度・7度)がある

4.長短系:メジャースケール通りの音程が【長】

5.長短系:長より半音を1つ多く含む(音程が半音狭い)物が【短】

6.完全系/長短系の音程を基準にそれより半音広い音程を【増】半音狭い音程を【短】に分類する

7.増よりさらに半音広い音程を【重増】減よりさらに半音狭い音程を【重減】に分類する。

 

 

以上、今回は「度数」について勉強しました。

次回はもう少し度数について詳しく見ていこうと思います。

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