Tony Maserati Signature Seriesを使用して実験体3号をミキシング【軽め】
それでは、満を持してTony Maserati Signature Seriesを使用してみようと思います。
果たしてどんな仕上がりになるのでしょうか。
楽しみですな。
前回の記事はこちら。
→WavesのVSTプラグイン「Tony Maserati Signature Series」を購入した話
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実験体3号にTony Maserati Signature Seriesをかけてみる
一度は「完成」として封印されし実験体3号。
・実験体3号 完成音源
まずはこいつを再びサルベージし、身ぐるみをはがします。
・実験体3号 全てのエフェクトを外し丸裸に(音量小)
おお。なんだか新鮮ですね。古いラジオ(さらにAM)の向こうから聞こえてくる歌のよう。
この丸裸音源にTony Maserati Signature Seriesをかけてみようというわけです。
Tony Maseratiにひれ伏してしまいそう
何はともあれ、まずはデフォルトの状態で使用してみましょうか。
ヴォーカルトラックにはMaserati VX1を、ベーストラックにはMaserati B72を、という感じで各トラックに対応したプラグインを挿し、さらにドラムバスとマスターにはMaserati GRPを挿します。
細かい設定は一切しません。ただただ挿しただけ。
それでは音源をどうぞ。
・Tony Maserati Signature Series ただ挿しただけ
【比較】丸裸音源(音量小)
…えぇ??
こ、これは…。
ここからプリセットを試しつつ軽く設定の調整をし、必要と思われるトラックに最小限のコンプ、EQをかけた音源がこちらです。
・Tony Maserati Signature Series 軽く設定を調整後
【比較】実験体3号 完成音源
…いやいやいやいや。
これはすごいぞ。思っていたよりずっとすごいかも。
作業工程はおよそ20分~30分です。
前述の通り各トラックに対応したマセラッティプラグインを挿し、適当なプリセットをチョイスしつつ微調整。音量差の気になったギターとピアノ、また音質をタイトにしたかったスネアにコンプを追加し、マスターのNovaで出過ぎだと感じていたハイを若干カットしたと。それだけでこの仕上がりです。
(ピアノのローがベースの音域と丸被りしてしまっていますが、今回はあくまでTony Maserati Signature Seriesの効果確認がテーマなので修正しませんでした。)
本当にDTMを始めたばかり、というガチの初心者の方はそのまま挿しても十分に使えるし、わたしのように「少しDTMに慣れてきた」レベルの方はここからさらに音色を自分好みに整えることで、さらに上のレベルの仕上がりが目指せそうです。
何より気に入ったのは、空気感。
なんていうんでしょうね…各パートの間を埋めるような密度のある雰囲気。これを出したくてリバーブやディレイでかなり練習したつもりだったのですが、聴き比べてみるとその差は歴然。プラグインに対して謎の悔しさを感じるレベルです。
これは何なんだろう。やっぱりリバーブの使い方の問題なのでしょうか。
いかんせん色々なエフェクターがチェインになっている代物なので、何がキーポイントなのかを掴むためにはもう少し時間がかかりそう。むしろ、このプラグインを自分なりに研究することでミキシングの重要なヒントが見つかるかもなぁ、なんて思ったりして。
何はともあれありがとう。トニーマセラッティさん。
今後しばらくの間、あなたのプラグインをスタメンど真ん中で使わせていただきます。
それでは。