Waves「Tony Maserati Signature Series」の使い方
Wavesでは「The Waves Signature Series」という名の、世界トップのプロデューサー、エンジニア、ミキシングエンジニアの協力のもと、そのワークフローをそのままプラグインにしてしまおう、というコンセプトのラインナップを展開しています。
今回は、そのThe Waves Signature Seriesのラインナップである「Tony Maserati Signature Series」の使い方をご紹介。
主にR&Bアーティストを手掛けるエンジニアであるトニー・マセラッティーさんのワークフローを再現したプラグイン・バンドルで、その使い勝手の良さ、また簡単さから、わたし自身もとてもお気に入りのプラグインです。
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Waves「Tony Maserati Signature Series」の使い方
「Tony Maserati Signature Series」は全7種のプラグインがバンドルされており、それぞれがヴォーカル・ギター・ドラム・ベース・ピアノ(キーボード)など、用途別に特化されたデザインになっています。
いずれのプラグインも使い方は非常にシンプル。直感的な音作りができるよう設計されており、わたしのようなDTM初心者に特にオススメです。
MASERATI VX1
ヴォーカル用のプラグイン。
スムースで魅力的なボーカルサウンドを演出します。個人的には空間系のかかり具合が特にお気に入り。
→Wavesのプラグイン「MASERATI VX1」の使い方と音色紹介
MASERATI DRM
ドラム用のプラグイン。
トランジェント~音の立ち上がり(アタック)部分や、消え際(サスティン)部分のこと~を調節して、ボーカルやその他楽器類の中でも埋もれてしまわないような、パーカッシブなドラムサウンドを作り上げることができます。
→Wavesのプラグイン「MASERATI DRM」の使い方と音色紹介
MASERATI B72
ベース用のプラグイン。
ベーストラックに必要な処理がオールインワンになっており、生ベース用のエフェクトタイプの他、少し変わった効果をもたらすエフェクトタイプも備えています。
→Wavesのプラグイン「MASERATI B72」の使い方と音色紹介
MASERATI GTi
ギター用のプラグイン。
クリーンサウンド、クランチサウンド、またヘビーなディストーションサウンドなど、幅広いギタースタイルに対応しています。
→Wavesのプラグイン「MASERATI GTi」の使い方と音色紹介
MASERATI HMX
空間系処理を担当するプラグイン。
ステレオワイドなコーラスエフェクトや、ライブ感のあるディレイエフェクトをかけることができます。マニュアル、プリセット等を見ると、ピアノ(キーボード)などへの使用を推奨しているのかな?という気がしますが、どんなパートに使用してもいい感じになりますよ。
→Wavesのプラグイン「MASERATI HMX」の使い方と音色紹介
MASERATI GRP
マスターなどのバストラックで使用するプラグイン
ソフトなEQと繊細なコンプで、バックのコーラスやドラムキットなどをグループ毎にまとめ、音に艶を加え、空気感を演出します。
→Wavesのプラグイン「MASERATI GRP」の使い方と音色紹介
MASERATI ACG
準備中です
「Tony Maserati Signature Series」のみでミキシングしてみる
最後に、わたしの作ったオリジナル曲「ネイル」を題材にして、Tony Maserati Signature Seriesの効果がわかる音源を用意しました。
聞き比べてみて下さい。
・オリジナル曲「ネイル」(作詞/作曲/編曲/歌 町田キリコ)
1.普通にミキシングしたもの
2.Tony Maserati Signature Seriesのみでミキシングしたもの
いかがでしょうか。
1番はわたしが何時間もかけ、イコライジングして、コンプレッションして、空間系をかけて、ノイズ対策をして、マスタリングをして、じっくりとミキシングをしたもの。
かたや2番は、とにかく全てのトラックに、そのパートに合ったTony Maserati Signature Seriesを挿し、30分程度でざっくりミキシングしたものです。
それ以外のプラグインは全く使用していません。
悲しいかな、自分の好み的にも全然2番の方が好きっていう…。
ちょっとガックリきてしまいますが、それほど使いやすいプラグインだ、ということが伝われば幸いです。
以上、Waves「Tony Maserati Signature Series」の使い方のご紹介でした。