豚ロースとキャベツの簡単蒸し物
豚バラと豚ロースを間違えて買ってきてしまったんです。
…ねぇ。
困ったもんだ。
バラと違ってロースは独特の豚臭さがあるので、なかなか調理が難しい気がしませんか。料理上手な人には鼻で笑われてしまうかもしれませんが、わたしにとってはそんなイメージでなんとなく苦手意識があるんですよ。
でもせっかく買ってきたのに無駄にするのは嫌だし。
そんな感じで豚ロースを前にしばし悩んでいると、数年前にテレビで見たレシピをふと思い出しました。それはキャベツと豚ロースを蒸す料理で、当時は気に入って何度か作った記憶があるんですが、最近はめっきり作っていません。
よし、記憶を頼りに作ってみるか。
失敗したら失敗したで面白い気がする。
前回の記事はこちら。
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豚ロースとキャベツの簡単蒸し物
使用するのは豚ロースとキャベツ。それだけです。
ほらぁ…脂の部分が豚バラ風でしょ?…ね!?
…
…まぁあれだ。
落ち着いてみたら豚ロースにしか見えませんが、それだけ日々を無神経に生きているという証拠ですね。自戒のロース。アーメン。
豚バラとキャベツの下ごしらえ
キャベツは1/4玉を全部使いましょうか。
蒸された後はだいぶ減ってしまうと思うんです。野菜というのは往々にしてそういうもの。
そしてバラした葉っぱを一枚ずつお鍋に敷いていきます。
たまにお塩を振りかけつつどんどん敷き重ねていきます。
結構たくさんになりましたね。
ちなみに、今日は北海道産の「雪の下キャベツ」とかいう品種を選びました。最近スーパーでよく見るんですよね~。売り出し中なんでしょうか。前に食べた時に甘くてシャキシャキとしてとっても美味しかったんです。
続いて豚ロース。
半分に切って塩コショウをします。
今回は黒コショウにしました。特に意味はないんですが、パストラミポーク風のイメージです。なんとなく美味しそうに見えるかなーと思って。
そしてこのロースをキャベツの上に乗せる。
なんとなくありがたい感じになりましたね。マツタケをテレビの上に飾る、みたいな。最近はそんなことやらないのか。
下準備はこれで終了!超簡単でしょ。
早速調理していきましょう。
豚バラとキャベツを蒸す
上手にやればキャベツから出る水分だけで行けるような気がするんですが、遠い記憶の中ではうっかり焦がしてしまったこともあるような…。
少し水を入れておくか。
量に根拠はありません。なんとなくです。
お鍋に水を追加したらいよいよ蒸しますよ~。
片手間に今日のスープであるポトフを作りながらぼんやりと鍋を眺めていると、だんだん鍋の中に蒸気が充満してきました。
こんな風に鍋が温まってくれば、キャベツからどんどん水分が出てくるので基本的には焦げないんじゃないかと思います。が、特定の条件がそろうと、どういうわけか水分が変に飛んでしまい焦げてしまったこともあったような記憶があるんです。
キャベツが古かったのかな。
鍋の蓋がズレていたのかな。
原因はハッキリしませんが、たまに様子を見てあげればいいんじゃないかと思います。
というわけで、様子を見ながら約三十分…。
どうでしょう。
火は通ったっぽい感じ。キャベツも豚ロースもとても美味しそうです。蓋を開けた瞬間にキャベツの甘い香りが漂って一気にお腹がすきました。
豚ロースは食べやすい大きさに切って盛り付けましょう。
切ったそばから肉汁が溢れてきますよ。なんて幸せな光景なんだろう…アーメン!
なんか触った感じがさぁ、普通に焼いた豚肉とは全然違うんだよね。なんていうか…プリプリ?ただ柔らかいのとは違って適度な弾力がある感じ。
付け合わせにマスタードを準備して。
どんな味か思い出してきた。これ絶対うまいぞ。
豚ロースとキャベツの簡単蒸し物 実食
箸で持った感じもプリプリ!
弾力が…弾力がぁぁぁ~…
パク。
…あぁ旨い。
旨ーーーーーーーい!
塩コショウだけの味付けとは思えません。豚ロースの旨みとキャベツの甘みで全然食べられる一品に。豚ロースは思った通り、適度な歯ごたえとプリッとした食感が最高。スープの染みたキャベツとの相性も抜群です。
こういうおかずを食べると、料理のルーツに思いを馳せずにはいられないんだよなぁ。旨みをプラスするためについつい顆粒のコンソメスープとかを入れてしまうんですが、材料や調理方法によっては全然不要だったりするんですよね。料理って元々そういうものだったんじゃないかなぁ。なんなら昔は今回の料理で鍋に余ったようなスープなんかも取っておいて、次回の煮ものに使ったりしたのかもしれませんね。それでどんどん旨みが追加されて、そういう流れで本当のコンソメスープが出来たのも。まぁ完全な推測ですが。
そういえば前にご紹介した鶏とキャベツのスープもそんなノリの料理でしたね。
まぁいいや。とりあえず失敗しなくてよかった。
美味しくて簡単なのでぜひお試しください。
ごちそうさまでした。