前回の続き。
先日リフレクションフィルター「marantz Sound Shield(マランツ サウンドシールド)」を購入しました。
今回はその効果を確認した結果をお送りするわけです…が、前回予告した通りすんなりとはいきませんでした。
どういうことかご説明しますね。
前回の記事はこちら。
→リフレクションフィルター「marantz Sound Shield(マランツ サウンドシールド)」を開封します
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リフレクションフィルターそのものに反響してしまう?
いや、当然少しは反響するだろうけどね。
これはねぇ…どう考えてもわたしの使い方がわるいんじゃないかと思うんです。だって「反響音をカットするはずのリフレクションフィルターそのもので反響した音がマイクに入ってしまう」…ってこれ矛盾もいいとこでしょ。
とりあえず音源を聴いてみて下さい。
※ヘッドフォンで聴いていただいた方がわかりやすいと思います
・リフレクションフィルターを使用した場合
・リフレクションフィルターを使用しない場合
ほら。…っていうかキーが違ってわかりにくかったらすいません。
完全に響いちゃってますよね。これじゃあ効果の検証どころじゃありません。だってマイナスなんだもの。
絶対わたしの使い方が間違っているはずなので、ここから原因究明が始まりました。そして、ああでもないこうでもないと試行錯誤しているうちにいくつかの問題を発見。
ざっと挙げてみますね。
リフレクションフィルターに反響してしまう原因いくつか
可動部のネジのゆるみ
わたしが購入したリフレクションフィルター「マランツ サウンドシールド」は両翼が稼働するようになっています。
ここのネジが少しでも緩んでいるとそこから共鳴が発生するようですね。固く閉め直すことでかなり反響音が減りました。
背面の板に反響している
当たり前なんですけどね。
前面の吸音材を抜けた音は背面の板に当たって跳ね返ります。この程度の吸音材で音が完全に減衰することなどありえないので、当然反響します。実際、背面の板に手を触れながら歌ってみると板が振動しているのがわかります。だから、これを踏まえた使い方をしなきゃいけないってことなんだよなぁ…う~む。
リフレクションフィルター/マイク/口の関係性が悪い
で、リフレクションフィルターからわずかな反響音が出るのは当たり前だとすると、やっぱりそれを踏まえて設置しなきゃいけないってことですよね。適当にやってもダメなわけだ。
リフレクションフィルターとマイク、それとわたしの声。それぞれの位置関係や角度などを見直して最適な位置を探す必要がありそうです。
背面の板の反響がマイクスタンドを伝わっている
この時、リフレクションフィルターとマイクは専用の器具を用いて同じマイクスタンドに固定されていました。
そしてリフレクションフィルターは手で触ればわかる程度に振動している…。ならばその振動はマイクスタンドを通してマイクまで届いていてもおかしくありません。
どちらにしろこのままではリフレクションフィルターとマイクは限られた距離でしか調節できないので、そういう意味でもスタンドを分けて別々に設置した方が良さそう。そうしたらマイクスタンドがもう1本必要ですね。
こんな理由から、前回予告でご紹介した品々をホームセンターで購入することになったのでした。
リフレクションフィルター用スタンドを自作した
もちろん始めは楽器店を回ったんですよ。
しかし、どうもちょうどいいサイズのものに巡り合えず…なにしろわたしの作った防音室は狭いですからね。気軽にマイクスタンドを何本も置ける作りにはなっていないのです。
それなら丁度いいサイズのものを自分で作ってしまえばいいじゃない。
というわけで、久々のDIYが始まりました。
こういうのって何ていうんでしょうね。
たしか「イレクターパイプ」とかって名称で売られていたと思います。左上のジョイントやキャップはこのパイプのもの。価格も安く、全部合わせて1,500円ぐらいだったでしょうか。
ゴムシートとネジは違う用途のために買ったので、それ以外を組んでしまうとこんな感じになりましたよ。
これぞスタンド。
重量が軽いので若干不安定ですが、まぁなんとかなるでしょう。
続いてこのスタンドに、リフレクションフィルター背面の取り付け器具を使用して固定するわけですが…この穴がどう見ても小さいんですよね。
そのため、同じ径の少し長いネジを買ってきたのです。
試してみたところやはりイレクターパイプが入らなかったので、長いネジと取り替えました。
内側には滑り止めの薄いゴムが張り付いていましたが、共鳴防止のため、買ってきた3mmのゴムシートをさらにかませてからネジを閉めます。
↓
これで出来上がり!
以外にも全体的に計画通り作ることができました。
なかなかいいじゃない。
ちょーっと不安定だけど…でもちゃんと自立しています。簡単に倒れるようなことは無さそう。
…恐らく前回予告で画像を見た方の九割九分はこの状態を想像されたかと思います。
1日引っ張ったわりにはなんのひねりも無いっていう。
リフレクションフィルター「marantz Sound Shield(マランツ サウンドシールド)」の効果を確認!
やっとこさここまで来ましたね。
お待たせしました。
何パターンか音源を録ってみましたのでお聞きください。
両翼有り
・両翼を付けた状態でレコーディング
両翼無し
・両翼を取り外した状態でレコーディング
両翼を乗せてみた
・両翼を乗せた状態でレコーディング
本日の比較音源は以上です。
いずれの音源についても、始めの状態と比べればかなり改善されたと思いませんか。とりあえずスタンドを分ける作戦は成功だったようです。
この中でも一番わたし好みなのは「両翼無し」パターンかなぁ…でもこれって、リフレクションフィルターを使用しない場合に近づいただけって感じもしませんか。
・【再掲】リフレクションフィルターを使用しない場合
全然納得いかないぞ。
…と、ここまでが昨日の話。
例えば現状ではリフレクションフィルターと防音室の壁面が設置しています。この方がリフレクションフィルターの振動が抑えられるのではと考えたからですが、もしかすると逆に壁と共振してしまっているかもしれません。
マイクの位置にしても、もっとリフレクションフィルターに近い方がいいのか、遠い方がいいのか、はたまた上下は?
まだ調整の余地はあります。
今夜その辺りをしっかりと調整して、明日(たぶん)の記事にて結果をご消化しますね。
実は新しいアイテムをもう一つポチっているので、それが届けば一緒にご紹介できるかも。
お楽しみに!