メジャースケールとマイナースケール【全音と半音の組み合わせ】
最近本編でも何度か触れてきた通り、本格的に音楽理論の勉強を始めることにしました。
せっかくなので勉強したことは自分の覚書という意味も含め、記事にして残していくことにします。よかったらお付き合いくださいね。
このシリーズはとても長いものになると思いますが、今回はその記念すべき第一弾!
「メジャースケール」と「マイナースケール」について少し詳しく書いてみます。
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スケールとは何か
まず、スケールって何でしょう。
日本語で言うところの「音階」になるわけですが、つまりは「ある決まった音程によって音を順番に並べたもの」です。
言葉では少しわかりにくいですよね。
代表的なものは誰もが知っている「ドレミファソラシド」です。こっちの方がイメージが湧きやすいでしょうか。
ということはこのドレミファソラシドも「ある決まった音程によって音が順番にならんでいる」わけですが、そのルールを説明する前にまずは全音と半音について簡単にご紹介しておきましょう。
全音と半音
全音も半音も、二つの音の高さの間隔(これを音程と呼ぶらしい)を表す言葉です。
「半音」はカラオケなどでそこそこ聞き慣れているはず。
例えばカラオケでキーを上げ下げする場合。あのボタンを一回押したらキーが半音変わるわけですよね。【+】なら半音高く、【-】なら半音低くなっています。
ギターなら1フレット隣が半音。ピアノなら隣の鍵盤(黒鍵含む)です。
それでは「全音」は?
こちらはあまり日常的に使わない言葉かと思いますが、全音というのは半音2つ分に相当する音程のことです。
カラオケならボタン2回押し。ギターなら2フレット隣。ピアノなら2つ隣の鍵盤(黒鍵含む)が全音。ま、それほどややこしい話ではありません。
以上、簡単ですが全音と半音の説明でした。
それでは、一番代表的なスケールである「メジャースケール」と「マイナースケール」について、この全音・半音に注目してその構造を見てみましょう。
メジャースケールとは
先ほどご紹介したドレミファソラシドもこのメジャースケールにあたります。ド(英語ではC)から始まるため、Cメジャースケールという大層な名前がついています。
・Cメジャースケール
聞き慣れた響きでしょ。
とっても明るい調子。では何がこのメジャースケールの明るい調子を生み出すのでしょうか。実はその答えが先ほどの全音・半音にあるんです。
それではCメジャースケールの全音・半音の関係を見てみましょう。
見ての通りドレミファソラシドですが、注目してほしいのはその音程の順序。それぞれ、
【全・全・半・全・全・全・半】
という順番で並んでいますね。これこそがメジャースケールの楽しい響きを生む原因です。
例ではわかりやすくCメジャー(Cの音から始まる音階)にしましたが、これがDから始まろうとA#から始まろうと一緒です。【全・全・半・全・全・全・半】という順序で音階を構成すればそれはもれなくメジャースケールになります。
試しに半音上げたC#からメジャースケールを始めてみましょうか。
C#から【全・全・半・全・全・全・半】の順番で音を並べるとこんな感じ。
なんだか黒鍵だらけですが、この通り弾いてみますよ。
・C#メジャースケール
ほら。ドレミファソラシドの響きになりました。
大事なのは【全・全・半・全・全・全・半】という関係なんです。
マイナースケールとは
マイナースケールとは先ほどのメジャースケールの逆で、悲しい響きの音階です。
・Aマイナースケール
うん悲しい。
そしてマイナースケールもメジャースケールと同様に、その構成音の音程の関係こそがこの悲しい響きを作りだしています。
譜面で見てみましょう。
これがAマイナースケールの音階ですが先ほどと同様に音程の順序に注目すると、
【全・半・全・全・半・全・全】
音程の順序がメジャースケールとは違っています。
この差でこれだけ響きが違って聞こえるっていうのは本当に面白いですよね。不思議だ。もちろん、どの音から始めてもこの順序でインターバルを構成すればマイナースケールになりますよ。
ちなみに、今回ご紹介したいわゆる「普通のマイナースケール」は正式にはナチュラルマイナースケールっていうんですって。他にも「ハーモニックマイナー」や「メロディックマイナー」なんていうのもあるみたいなんですが…また勉強したら記事にしてみようと思います。
平行調
譜面を見てお気づきかと思いますが、先ほどご紹介したCメジャースケールとAマイナスケールは構成音が同じです。
こういったキーの関係を「平行調」と呼びます。
参考までに。
メジャースケールとマイナースケール まとめ
1.メジャースケールとは【全・全・半・全・全・全・半】という順序の音程(インターバル)で構成された音階
2.マイナースケールとは【全・半・全・全・半・全・全】という順序の音程で構成された音階
3.構成音が同じ長調と単調の関係を「平行調」と呼ぶ
以上、『メジャースケールとマイナースケール【全音と半音の組み合わせ】』でした。