ここら辺りでiZotopeのNeutrinoを試してみようぜ
以前導入のお知らせだけはしてあったiZotopeのNeutrino。
早く使ってみたくてしょうがなかったのですが、プラグインの特性上この段階まで我慢していました。
今日はいよいよその効果を試してみたいと思います。
前回の記事はこちら。
→TDR VOS SlickEQを使用してボーカルのイコライジングをやり直し
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引き続き実験体3号で色々試していきます
いつもの通りまずは進捗から。
・実験体3号 進捗音源
前回はTDR VOS SlickEQを使用してボーカルのイコライジングをやり直し、ボリュームのバランスを見直しました。
後は空間系とマスタリングをしてお終いの予定だったのですが、よく考えたら今こそNeutrinoを試すとき!
楽しみだなぁ。
Neutrinoを試してみる
「Neutrino」というのはiZotopeというメーカーが無料でリリースしているvstプラグインです。
公式サイト:Neutrino | Free Spectral Shaping Plug-in | iZotope
「スペクトル・シェイピング」という名の周波数スペクトル全体にダイナミクス処理を適用する新しい方法を用いて、ドラム、ボーカル、その他のインストゥルメントのバランスを自動で調節してくれるらしい。イメージ的にはディティールの細かいマルチバンドコンプレッサーの様な印象がありますが、普通のマルチバンドコンプレッサーに比べると低レシオであり、高い解像度の処理が行われるそうです。
そして何より魅力なのが「自動で調節」という部分。
これがNeutrinoのコントロールパネルです。
マスターでは無く、全トラックのシグナルチェインの終わりに挿して使用します。Vocal・Bass・Instruments・Drumを選択することで、それぞれのパートに合ったマルチバンド処理が行われ、組み合わさった時に聴きやすくなるということなのでしょう。
ウェブ上のレビューを見ると「いかんせん効果が薄い」というような批評が散見されたことが不安ではありますが…。
ま、使ってみればわかる。
始めはデフォルトの状態から。
つまみはAmountとDetailの2つだけ。
Amountはそのまま適用量ですが、Detailは何やら難し気な言い回しでちゃんと理解できませんでした。また勉強しておきます。
両方ともデフォルトでは50になっていたのでとりあえずこのまま。ボーカルとハモリはVoice、ベースはBass、ドラムの類はDrums、それ以外はInstrumentに設定しました。
果たして。
・Newtrino Amount50 Detail50
お!これは思ったより違いがわかりますね。
各パートが具体的にどう変わっているのかはわかりませんが、全体的にパートの分離が良くなった結果、ボーカルが前に出てきたように思います。音の被りもわずかながら解消されていますね。
確かに効果はわずかですが、上手に使えばなかなかどうして使えそうなプラグインです。
…っていうかやっぱりボーカルのEQが酷いなぁ。なぜこんなにも下手くそなのか。
引き続き全てのトラックについて、Amountを100にしてみました。
・Newtrino Amount100 Detail50
うん、確かに先ほどと同じ路線の効果が色濃く反映されています。ボリュームフェーダーは一切いじっていないのに音量が小さくなっていることから、やはり基本はダイナミクスを調節して音色を変えているんですね。
せっかくなのでここからさらに謎のつまみ「Detail」を100にしてみましょうか。
・Newtrino Amount100 Detail100
う~ん…これはよくわかりませんねぇ。何か変化しているのでしょうか。
公式サイトに紹介されていた手順に則るならここからさらに全体のバランスを確認しつつ個々のトラックを調節していくようですが、それはちょっと難しそうです。わたしの耳の能力ではそれこそただのおまじないになってしまいそう。
それにしてもボーカルのEQがあまりに気になるのでここで再修正を試みますが…
・さらにボーカルのEQを調整
あんまりうまくいきません。
これはボーカルだけでなく全体のハイが出過ぎているのかも。空間系と併せてマスタリングで処理した方がうまくいくかもしれませんね。
というわけで今日のところはざっくりと、こんな程度に留めておきます。
Neutrinoのダウンロード方法や使い方についてはまたあらためて別ページにまとめますね。
それでは!