ハモリはどうミキシングするのが正しいのだろうか
自分が過去に書いた記事なんて見返したくもないのですが、それでも必要に迫られて見返さざるを得なくなることがあります。
で、100%へこみます。
文も、音源も、もう本当に酷い…。
今でも十分酷いのは分かっていますが、それに輪をかけて酷い。
青春時代には度々こういう気持ちを感じていたように思います。日記だったり、ノートだったり、携帯のメールだったり、授業で書いた絵だったり。ふとしたタイミングで調子に乗っていた過去の自分に出会ってしまい、なんだか気恥ずかしい思いをしたものでした。
まさかこの年になって再びこんな辱めを受けようとは。
「日々成長している証」だとポジティブに受け止めつつ、今日もDTMを始めます。
前回の記事はこちら。
→歌っているとどうしても力んでしまう【ロックな気持ちをなんとかしたい】
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ハモリのミキシングについて考えてみる
進捗!
・実験体1号 進捗音源
前回はボーカルパートにディレイをかけました。
今まで超~適当に使っていたディレイですが、今回改めて考えながら使ったことで以前よりはディレイを挿す意味がつかめたような気がしています。
今回は予告通り、ハモリ。
ハモリのミキシングも毎回やっつけ仕事でこなしているので、未だに地に足がついていない作業の1つです。このシリーズでは恒例の「一つ一つ確認しながら進めていく」パターンで進めて行こうと思います。
プロはハモリをどのようにミキシングしているのか確認してみた
ハモリのミキシングをするにあたって、まずはプロの曲においてのハモリはどのようなミキシングになっているのかを確認してみることにしました。
amazonのプライムミュージックにて様々なジャンルの曲を流し聞きした結果、気づいたことは以下の3点です。
・パンはほとんどセンター
一口にハモリと言ってもかなり色々なパターンがありましたが、いわゆる「通常のハモリ」として使用されているパートは、そのほとんどがセンター(厳密には若干の微調整があると思いますが)に位置していました。
・存在感がありつつもボリュームはかなり小さい
改めて聴いてみるとハモリのボリュームってとても小さいんですね。でもどういうわけか存在感がある。コンプとEQの仕業でしょうか。
・ボーカルというよりはバックトラック寄りの位置づけ
とはいえ、やはりハモリはハモリ。
存在感はありますがバックトラックの一部であるという印象は変わりありません。もちろん曲によってはボーカルより目立つようなハモリもありましたが、それはまた別の話です。
以上を踏まえてハモリのミキシングをしてみようと思います。
ハモリのミキシング練習
何はともあれハモリをレコーディングしないとね。
・実験体1号 ハモリをレコーディング(ギター・ピアノ・ボーカル・ハモ)
実験体1号 全体
※現状はボーカルと同じエフェクターをかませた状態
いつも通り無計画の出たとこ勝負でハモリました。
メインメロディの上下に合わせて、ハモリも個所箇所でメロディの上下を行き来しています。何か所かフラットしていますが…まあいいか。
しかしかぶってるなぁ~。
ハモリにコンプをきつめにかけてみる
存在感を考慮すれば当然コンプはきつめにかけるべきだと思うんだよなぁ。
・TDR Kotelnikovできつめにコンプレッション
ハモリが前に出てきましたでしょうか。
実際には上画像の様な設定のKotelnikovを2つ重ね掛けしています。SONARが重いのなんの。
EQも極端にかけてみる
続いてEQです。
やっぱりそこは歌同士、どうしても音がかぶってしまいます。
これはもう極端にカットするしかないですよねぇ…ねぇ?他に何か方法があるのだろうか。わからない。
・ハモリにEQをかけた後
方法としてはコレしかないと思うんですが、どういうわけか上手くいきません。
どううまくいかないのか文字で書くのも難しい…とにかくコレジャナイ感がすごい。違うんだ。もっとこう…スッキリさせつつも…何ていうか…。
ひとまず…完成??
少し考えてみましたが、結局現状のスキルではこれ以上のアイデアは浮かびませんでした。
仕方がないのでとりあえずディレイで距離感を作り、リバーブバスにほんの少しだけセンドし、ボリュームを調節し(気になる部分に何か所かオートメーションを設定しました)、出来上がったのが以下の音源です。
・実験体1号 ハモリが入ってひとまず完成
さぁ~これは課題が浮き彫りになってまいりましたよ。
今後の課題「音のかぶりについて体で理解する」
これが全てではなかろうか。
「音のかぶり」を体で理解することができれば、今抱えている問題や自分のミキシングに対する不満のほとんどがクリアできるような気がする。
もちろん頭では分かっているつもりだったのですが、いまいちミキシング作業に直結していない現状があります。
練習したいぞ。
というわけで、実験体1号については今回で完成!お疲れ!
次回からは違う実験体を用意し、「音のかぶり」ということについて掘り下げていきたいと思います。
それでは。