オリジナル曲のドラムパートの作り方1【ドラムってどんな楽器?】
オリジナル曲の作り方シリーズ第四弾!
今回からドラムパートの作り方を解説していきます。
前回までにオリジナル曲のメロディとコードを作成しました。音楽の三要素【メロディ(旋律)・ハーモニー(和声)・リズム(律動)】でいうメロディとハーモニーまで作曲し終わったことになります。
ドラムが担当するのはもちろんリズム。
これからドラムパートを作るにあたって、今回はドラムってどんな楽器なのかっていうことと、代表的なリズムパターンについて超簡単に解説しておこうと思います。
前回の記事はこちら。
→オリジナル曲のコード進行の作り方2【実際にコード進行を作る】
スポンサーリンク
オリジナル曲の作り方をわかりやすくまとめました
ドラムセットの各パーツについて
一口に「ドラム」って言ってもドラムセットって色んなパーツから出来ていますよね。まずはその各パーツがどんな役割なのかをざっくり解説します。
下の画像を見て下さい。
わたしが使っているDTMソフト「SONAR LE」に付属しているドラムのソフトシンセ「SI-Drum Kit」の画面です。
「ドラム」っていう言葉から始めに想像するのってまさにこういうイメージですよね。
これが一般的なドラムセットの構成なんじゃないかと思います。恐らく。ヴァンヘイレンのドラムみたいに謎のパーツをわんさか付けている場合もありますが、最低限この画像のパーツの意味を把握しておけばドラムパートを作れるんじゃないでしょうか。
それでは重要度の高いものから、
・バスドラ
・スネア
・ハイハット
・シンバル
・タム
の順に解説します。
※以下、掲載しているドラム音源は全てSI-Drum Kitを使用して作成しました。
バスドラ
正式名称はバスドラム。
ドラムセットの中でも一番低くて太い音で、右足のフットペダルを踏んで音を出します。リズムの中でも一番の芯となる部分を担当します。
・バスドラの音
また、ドラムパートのイメージがわかりやすいように実際にリズムを叩いた場合の音源も併せて掲載していきますね。
・バスドラ(BPM120)
スネア
鼓笛隊でいう小太鼓って言うとわかりやすいかもしれません。
抜けのいい音で、リズムのアクセントを叩きます。実際にドラムパートを作っていくときはバスドラとセットでリズムの一番大事な部分を担当します。
・スネアの音
・バスドラ+スネア(BPM120)
ハイハット
シンバルの仲間で、主にリズムを「刻む」のに用いられます。
2枚の小さなハイハットシンバルが上下に合わさるようにセットされており、左足でペダルを踏むことで開閉します。
リズムを作る上でバスドラ、スネア同様とても大事なパートです。
・ハイハットの音(閉→開)
・バスドラ+スネア+ハイハット(BPM120)
シンバル
その名の通りシンバルです。
リズムに味付けのアクセントを付けるために使用します。
こうして改めて書いてみると、ドラムセットって非常に良く出来ているのがわかります。一人リズム部隊って感じ。リズムを構築するのに使用する様々な楽器が、ちゃんと一人で叩けるようにシステマチックに配置されているんですね。面白いなぁ。
・シンバルの音
・バスドラ+スネア+ハイハット+シンバル(BPM120)
タム
主にフレーズの合間に入るドラム回し(フィルイン)で使用します。上のシンバルと同じく主に味付けに使用するパートですね。
一般的なドラムセットでは、高い音のタムから低い音のタムまで複数設置されていることが多いです。SI-Drum Kitでも三種のタムが用意されています。
・タムの音
・バスドラ+スネア+ハイハット+シンバル+タム(BPM120)
ドラムセットの主なパーツの役割説明は以上です。
聴いていただいた通りリズム作りで最も重要になってくるのはバスドラとスネアとハイハット。まずこの三つのパーツでリズムの基礎を作り、そしてシンバルとタムで味付けをする、といった流れでしょうか。
続いて代表的なリズムパターンを三つご紹介しますね。
代表的なリズムパターン3種
歌モノを作曲する時に便利な、代表的なリズムパターンを3つご紹介します。
ノリがわかりやすいように味付けのタムとシンバルは抜きで、基本のバスドラ+スネア+シンバルで音源を作りました。
それではどうぞ。
8ビート
4分の4拍子で、8分音符を基本単位としたビートです。
アクセントを言葉で書くと「タカ・タカ・タカ・タカ(太字が拍子の頭)」。
わたし的には、これだけ知ってれば後は応用でどんな曲でも行けるんじゃないかって思ってますが、バリエーション無さすぎでしょうか 笑。
・8ビート
あくまで基本のパターンとして掲載しました。始めに書いた通り八分音符のノリでドラムを叩けばそれは8ビートです。
普通のビートと併せて、スウィング(三連符を基本とした跳ねたリズム)したものも掲載しておきます。
・8ビート(スウィング)
非常にベタな、センスのないスウィングですがすいません。この方がわかりやすいかと思って。以下のスウィング例も単純な三連符で叩いています。
16ビート
4分の4拍子で、16分音符を基本単位としたビートです。
アクセントは「タカタカ・タカタカ・タカタカ・タカタカ(太字が拍子の頭)」。
カタカナのゲシュタルトが崩壊しそう。
・16ビート
これもあくまで基本のパターンです。16分音符のノリでドラムを叩けばそれは16ビートです。…ってまたしてもしつこいですね。
・16ビート(スウィング)
4ビート
4分の4拍子で、4分音符を基本単位としたビートです。
アクセントは「タ・タ・タ・タ(太字が拍子の頭)」。
・4ビート
途中8分音符も叩いてますが、ノリは4分音符だから4ビートでいいんです。細かいことはどうでもいいんだ。魂で感じようぜ。チェケラ。
・4ビート(スウィング)
基本的なビートの紹介は以上です。8ビート・16ビート・4ビートの3種類。
それぞれリズムの捉え方でビートの名前が付いています。
掲載した音源はあくまで基本なので、このパターンを元にバスドラやスネアのタイミングを変えたり、ハイハットに変化を持たせることでかなり色んなバリエーションのドラムを作ることが出来ますよ。
次回は実際にオリジナル曲のドラムパートを作っていきたいと思います。
それでは。