ボーカルとピアノのミキシング
さて。
前回でボリュームのオートメーション作業とコンプレッサーは終了したので、今日は各トラックのイコライジングをしようと思っていたのですが。
やっぱりやめました。
っていうのも、いつもと同じ手順でミキシングするといつもと同じ結果になっちゃうような気がしたんですよね。わかんないけど。
なので今回はこの曲で一番聴かせたい「ボーカル」と、その次に聴かせたい「ピアノ」のトラックについて、イコライザーはもちろん空間系のエフェクトなどの細かい調整を済ませて、この曲のイメージをつかんでおこうと思います。
前回の記事はこちら。
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ボーカルとピアノのミキシング
さっそくミキシング作業を進めていきますよ。
まずはボーカルとピアノ以外のトラックを全部ミュートしました。今回はとにかくボーカルとピアノに集中します。
・前回までのボーカル+ピアノ(音量調節済みAメロ部分)
イコライジング
始めにイコライジングをしました。
いつもの通りSONAR付属のEQで、ボーカルとピアノの不要な周波数帯域を削っていきます。
上がボーカルの、下はピアノのイコライザー設定です。
共通するのは、どちらも音質が変わらない範囲で低音をハイパスフィルターでカットしたこと。あとは基本的に雑味のある周波数を耳で聴きながらカットする感じです。
ボーカルについては1k手前からシェルビングハイでうっすらブーストしてあります。その方が自分の本来の声に近いような気がして。ピアノはもともと胴鳴りのする太い音質だったのですが、味の部分でもあるのでカットし過ぎないように気を付けました。それと高音が気になったので思い切ってローパスフィルターでカットしてあります。
音源も載せておきますね。
・ボーカル(イコライザー前)
・ボーカル(イコライザー後)
声を包んでいる薄い皮が取れたような感じがしますね。控えめにしたつもりですがこれでもかけ過ぎかな??難しいですね…。また全体と合わせた時にバランスを調節することにしましょう。
ピアノも併せた音源がこちら。
・ボーカル+ピアノ(イコライジング後)
リバーブとディレイをかける
続いて、空間系のエフェクター【リバーブ・ディレイ】をかけていきましょう。
リバーブについてはバスを用意します。
バスを使用したリバーブについてはこちらをご覧ください。
参照:リバーブの基本的な使い方【リバーブをかけたバスにセンドする】
画像の左下がセンドつまみです。
ボーカルはほんの気持ちだけ、逆にピアノはしっかりリバーブバスにセンドしましたよ。
さらにボーカルトラックにはディレイもかけました。
テンポを1/2に設定し、フィードバックは24、ミックスは5です。
かなり薄めにかけたつもりですがどうでしょうか。
・ボーカル(リバーブ+ディレイ)
ボーカルとピアノトラックのミキシング完成
先ほどのボーカルトラックを同じくリバーブをかけたピアノと合わせて今日のミキシング作業は完成です。
・ボーカル+ピアノ(ミキシング一旦完了)
薄めのディレイが効いて、ボーカルとピアノの馴染みがよくなりましたね。
…なりましたよね???なった気がするんですが…。
もう一度聞き比べてみましょう。
・前回までのボーカル+ピアノ(音量調節済みAメロ部分)
ふふ…。
わかるような…わからないような……
…
とにかく!今日作ったボーカルとピアノがこの曲の芯です。
次回はベース、ドラムのトラックをこの芯に合わせてミキシングしていきますよ~!