「い」の母音を意識して歌声に芯を作る
昨日の続きということで、今日も歌についての記事を書こうと思います。
昨日の記事:「おーい」と呼ぶ声からリラックスした歌声を作る
この「後ろに引っ張る歌い方」っていうのがまた、ノートが高くなるにしたがって声が声帯を離れていくというか、油断するとどんどん裏声の方向に抜けていってしまう感じなんですよ。
それはそれで自然なことなのかもしれませんが、わたしの目標とする表現とは違うんです。是非とも何とかしたい。
今日はその対策として練習していることをご紹介します。
前回の記事はこちら。
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声が裏声に抜けていってしまう
まずはその症状が比較的分かりやすいと思われる音源をお聴きください。
・地声→裏声へ
何も意識せず軽い気持ちで歌うとこうなります。
音源の通りノートが高くなるにつれ自然に裏声に抜けていく。でも、無理に喉を閉めて押さえつけるのもまた目指す表現から遠ざかってしまうし…。
そこで色々試していたところ、母音「い」を発声するときの意識を利用すると、ある程度自然なイメージで声を地声に引き留めておくことが出来ることがわかりました。
【いつもながら何を勉強したわけでもなく、自分なりの個人的な意見です。話半分に読んでもらえたら嬉しいです。】
「い」の母音で歌う時の力の使い方を意識する
以前どこかの記事でも書いた覚えがありますが、母音「い」はわたしにとって歌の先生なのです。
歌の調子が悪いととても歌いにくく感じる反面、調子がいいときは抜群に歌いやすくなる母音。逆手に取ると「い」が歌いやすくなるように意識することで発声のバランスを戻すこともできます。もちろん個人的な感想ですが。
そこで、今回の問題も母音「い」に頼ってみることにしました。
「い」の母音はその他の母音に比べて声を下に押さえつける力が強いように感じるんですよね。それを利用して声が裏声に抜けていくのを抑えてみようというわけ。
まずは「い」で歌いつつ、その際に力が入る場所を体で覚えます。
・母音「い」で歌ってみる
ポイントは「あくまで軽く」。前回と同じですね。
何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し。決して無理に出すようなことはせず、小さい声で喉に気持ちよく引っかかる感じを楽しんで歌います。音源では「い」のみで歌いましたが、「し」や「に」など他の子音でも大丈夫。
自分が歌いやすいと感じる単語にしたらいいんじゃないでしょうか。
そして、覚えたその感覚を頼りに歌います。
・母音「い」の感覚を意識して歌う
どうでしょう。先ほどよりも声に芯が入りましたよね。ね?
いずれにしても裏声の領域に入っているのは間違いないと思いますが、感覚としては地声を出しているイメージです。
…もしかして、前回に引き続き歌っている本人じゃないとわからないレベルの違いなのかなぁ…最近はわかりずらいBefore Afterが続いてしまって申し訳ない。感覚的には先ほどの音源を歌っている時と全然違うので、練習の方向性としては合っているはず。
音にハッキリとした違いが出るのはもう少し先のことになるかもしれません。何しろ現在絶賛練習中ですからね。
まぁ、地道にやります。
ちなみに。
実際には今回掲載した音源の様な、いわゆる「スケール練習」みたいな声出しは一切していません。自分のオリジナル曲を始め、自分の好きなミュージシャンの曲を歌って練習しています。わたしはその方が楽しいですからね。
前回も書いたことですが、わたしと同じタイプの喉の使い方をする方で、わたしと同じようなことでお悩みの方には恐らく効果があるんじゃないかと思います。もちろん効果が無いタイプの人もいるだろうし、逆効果になってしまうパターンもあるはず。それを踏まえた上でお試しください。
それでは。