しゃべり声と歌声の違い【しゃべり過ぎると歌えなくなる謎】
歌だけなら2時間歌いっぱなしでもまぁいけるのに、友人と飲み屋で1時間でお喋りしただけで声が枯れた、なんて経験ありませんか?
しゃべる事なんて歌よりずっと日常的に行ってるはずなのに。
歌う時みたいに大声を出してるつもりもないのに。
さらにその後のカラオケなんて最悪ですよね。歌う前から声が枯れちゃってるんだから、上手に歌えるわけないっていう。
誰でも一回はそんな経験があるんじゃないかと思うんですが…どうなんでしょう。
上記の例の場合、もちろんお酒を飲んでるからっていうのもあると思うんですけど、1番の原因は「しゃべり声と歌声の違い」だと思うんですよね。自分の実感として。
しゃべり声と歌声って当然声帯を使って同じように出しているはずなのに、何かが違うと思いませんか。気分の問題かと思いきや、私の場合は実際に、たくさん歌った後よりたくさんしゃべった後の方が間違いなく声が枯れます。
一体なぜなんでしょうか。
いつものようにあくまで「わたしなりに」答えを出してみました。
よかったら読んでみて下さい。
前回の記事はこちら。
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しゃべり声と歌声の違いはどこにあるのか
肺に息をためて、その息を声帯に当てて笛の要領で音を出す。その音を口や舌で成形して言葉にし、発音する。
声を出すまでの全体の流れは歌もしゃべり声も同じはず。
それじゃあ手順ごとに分解してみましょう。
1.肺に息をためる(息を吸う)
2.息を声帯に当てる(息を吐く)
3.声帯で作られた音を口や舌で成形する
4.発音
どうだろう。専門的なことはわからないけど、感覚的にはこんな感じなのかなぁ…。3、4に関しては違いはありませんよね。しゃべる時も歌う時も、口で言葉を作ることに関しては一緒のはずです。
対して、1については腹式と胸式の違いがあります。
歌は意識して腹式呼吸で歌うけど、しゃべる時は胸式呼吸でしゃべってる、ってことはあるかも。
…でも、わたしの場合、むしろ胸式呼吸で歌ってもそれほど顕著に声が枯れることは無いので、多少の影響はあれど大きな原因ではないように思います。
残りは2番。
息を声帯に当てるっていう部分。
実は私の場合、この部分にしゃべり声と歌声では大きな違いがありました。
しゃべる時は歌う時より強い息を声帯に当てていた
感覚的には歌う時の方が強い息を吐いている気がしませんか?
わたしもこの答えに行き着くまではそう思っていました。だからこそ歌うのが楽しいっていうか。思いっきり歌ってスッキリする感じね。
でもわたしの場合は違ったんです。
しゃべる時の声帯の様子を意識することってあんまり無いと思うんだけど、実際に意識してみたらもう完全にしゃべる時の方が強い息を声帯に当ててる。びっくりしますよ。しかもテンション高くしゃべってる時なんかはかなり無理な声帯の使い方してます。
特に笑いね。
酔っぱらって大声でゲラゲラ笑ったりするとそりゃもうやばい。ゴリゴリのロックを全力で歌ってる時ぐらいの感じで喉使ってます。もしかするともっと酷いかも。
まぁあくまでわたし個人の話なので全員に当てはまるのかは正直わかりませんが、わたしと同じパターンの人は少なからずいるはずです。歌う時よりしゃべる時のほうが喉を使うっていうパターンの人。ぜひ一回、特に友人等とテンション高くしゃべっている時にこそちょっと意識してみて下さい。
だとすると、上記の例は当然の結果だと思いませんか。
歌うときはいくら大声を出そうともそれなりに意識して声帯を使っているのに、しゃべっている時は完全に油断して心のままに声帯を酷使する。すると歌なら何時間も歌えるのにしゃべるとすぐ声が枯れちゃう。二次会のカラオケで上手に歌えるわけないっていう結果。
まぁその後何も無ければ全然いいんだけどさ。
わたしみたいに趣味のDTMでその後に歌のレコーディングしたい、とか。二次会のカラオケでどうしても気持ちよく歌いたいとか。そういうときに結構困るんですよね。
とはいえ歌うためにしゃべらないっていうのもねぇ… 笑。普通につまらないでしょ。歌うのも好きだけど、人と楽しくおしゃべりするのも好きなんですよ。
じゃあどうするか。
私の考える対策は一つです。
歌うようにしゃべるようにする
つまり歌う時みたいに、声帯を使っていることを意識してしゃべるっていう意味です。喉にできるだけ負担をかけないように、脱力して自然に声を出す。無理に大声を出すんじゃなくて、自然に声帯を使った結果無理なく大きな声になる感じ。まさに歌う時みたいにね。
だいたいしゃべっていて喉が枯れる時って、テンション高く大声でしゃべってる時でしょ。うるさい飲み屋だったりすると特にそうです。周りの声に負けないように自分の声も無理やりどんどん大きくする。頭の中は次しゃべりたい事でいっぱいで、喉の事なんか全然考えてません。
…ってこれ、超楽しい時間だからこそですよね。
だから意識するっていうよりは、歌うようにしゃべる癖をつけるって感じかな。心置きなく楽しみつつも、自然に喉に負担のかからないしゃべり方が出来るようになるっていうか。そして喉に負担をかけない発声法って、やっぱり「歌声」ですよね。
わたしはリアルに最近これを気をつけてます。歌うみたいにしゃべる。油断するとマジで2、3日歌のレコーディングができなくなっちゃうこともあるので…。
でもこれがなかなか難しいんだな。
先日も飲み会があったんですが、楽しすぎて一発で喉が持ってかれました 笑。そもそもでけぇ声で笑い過ぎなんですよ。途中で内心「まずい」と感じていたんですが、楽しさに勝つことはできず…。案の定しばらく歌えない喉になってしまいましたとさ。
DTMを日常的に楽しむためにも、修行あるのみって感じです。
たくさんしゃべった後歌えなくなる、という方はぜひお試しください。わたしもこれを意識するようにしてからかなり喉の調子を崩すことが減りました。それでもテンション上がっちゃうとまだまだ全然ダメですけどね 笑。
それでは。