ピアノ・ギター・ベースのミキシング【ドラムパートと足並みを合わせて】
先日ある程度ミキシングを済ませたドラムパートを軸にして、今回はそれ以外のパートをミキシングしていこうと思います。
具体的にはピアノ、ベース、ギターですね。
今日もサクサク進めていきますよ。
前回の記事はこちら。
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あらためてドラムパートを確認
それでは前回整えたドラムパートを改めて確認してみます。
・オリジナル曲(ドラム:ミキシング後)
一日置いて聞いてみたらもうちょっと中音域をカットしてもいいかなって気もしますね。おいおい調節していきましょう。
出来るだけ生っぽい感じのドラムにする意図で音量もそれほど整えていません。他パートもこれに合わせて生っぽい感じに仕上げていきたいと思います。
ピアノ・ギター・ベースのミキシング
基本的には前回と同じ小節区間をループに設定してミキシングを進めていくつもりです。以下の掲載音源には登場しませんが、もちろんボーカルトラックは常に鳴らした状態でミキシングしています。
ピアノのミキシング
今回はざっくりとミキシング前後の音源を掲載して、一応どんなコンセプトでミキシングしたのかを軽く書いていこうかな。
それではどうぞ。
・オリジナル曲(ピアノ:ミキシング前)
・オリジナル曲(ピアノ:ミキシング後)
こちらもダイナミクスを生かしてコンプレッサーは軽めに(レシオ:3前後)…したつもりがあまり生かせておらん。リバーブはドラムに比べるとやや多めにセンドしています。音が薄くならないように気を付けてイコライジングしたつもりだったんですが、今この記事を書きながら聞き直してみるとあっさりしすぎな感もありますね。もしかしたら再調節するかもしれません。
ギターのミキシング
続いてギタートラックです。
・ミキシング前
・ミキシング後
ギターは逆に軽い感じを狙ってみました。なので結構思い切って低音域をカットしたんですが…どうだろう。空間系はリバーブバスへのセンドに加えてディレイもかけています。やはり生音なので他トラックとの馴染みが悪くって。
2番のサビではギターが2トラック重なってきますが、通常のギタートラックは右に、重なってくるギタートラックはピアノよりさらに左にパンニングしています。ヘッドフォンをして聴いてもらうとわかりやすいかもしれません。
ベースのミキシング
そしてベーストラック。
…っていうかミキシング前の音源エクスポートしわすれちゃった。てへ。
・オリジナル曲(ベース:ミキシング後)
毎度ながらベースの威力は本当にすごい。ベースを入れると一気に曲っぽくなりますよねぇ…不思議。こんなに重要な役割なら順序的にもっと始めの段階でミキシングすべきなんでしょうが、今回は後回しになってしまいました。イコライザ・コンプレッサーなど通常のミキシングに加えて、リミッターをプラスしてより平坦な響きにしてみましたよ。なかなか気に入っています。
プリマスター・バスで最終調整
最後にプリマスターバスで最終調整です。バス構成図を再掲しておきますね。
構成図の通り、ベースとヴォーカル以外はプリマスターバスを経由する設定になっていますので、ここでさらに音色を整えることが可能です。音が混ざるとまた色々と気になることが出てくるわけで。
プリマスターの設定は以下の通りです。
あらためてイコライジングして、コンプレッサーで音圧稼いで、リバーブを全体に薄くかけて馴染ませて、この段階でリミッターを一発かけてさらに音圧稼いで、って感じ。プリマスター大活躍だぜぇ~。
コンプレッサーはTDR Feedback Compressor2です。レシオを最高にして、軽めのスレッショルドでリミッター的に使ってます。
コンプレッサーは中音域の再カット、高音域の気になる雑味を改めてカット。
パート単体だと気にならないんだけど、パートが複数合わさることで気になってくる雑音があるわけですよ。感覚的にはシンバルと歪んだギターが重なると相乗効果で高音域に新たな雑音が生み出されるような気がする。負の遺産。
それではここまでの処理を施した音源をどうぞ。
・オリジナル曲(ボーカル、ギターソロ以外ミキシング済み)
リバーブの具合はかなりいい感じですね。狙った感じにできました。
やっぱりピアノの音はもっと厚くてもよさそうですね。ボーカルを入れてから音が被らない程度に、そして音の隙間を埋めるように再調節しようと思います。そういう意味では全体的に音が軽すぎるか??どっちにしてもボーカルを調節してからだな。
で。
ここまで作ってみるとやっぱり曲全体の抑揚が物足りない。物足りない気がする。
サビのハモリ入れよう。そして何かもう一声アレンジしよう。
次回はその辺りを進めます。
それでは。