美味しんぼ風ぶり鍋でも作ってみようか
![美味しんぼ風ぶり鍋](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/eye-2-504x395.jpg)
大原社主「ブリのアラで鍋はできるかね」
山岡さん「うまいですよ。出汁は昆布でとって鍋にたっぷりと張り、大根、長ネギ、春菊と一緒に食べる。大根は一番最後まで鍋に寝かせておくんです。味が染みて実に旨い。」
大原社主「ふふふ。聞いただけで涎が出てきそうだな!」
栗田さん「ホント!美味しそうですね!」
美味しんぼTV版14話「横綱の好物」より引用
キリコ「ほほう…それは旨そうだ…」
前回の記事はこちら。
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美味しんぼに出てきたブリの鍋を作りたいと思った
美味しんぼTV版のワンシーンです。
何やら美味しそうでしょ??
でもこのシーンってあまり本題にかかわらないシーンで、この料理についても世間話的な感じでこれで終わりなんです。気になりますよね。
ヒントは以下の3点
・昆布の出汁を使う
・材料はブリのアラ・大根・長ネギ・春菊
・大根は最後まで寝かせておく
これだけわかっていれば作れそう。
いっちょやってみるか。
美味しんぼ風ブリ鍋 材料の下ごしらえ
鍋なので調理は簡単です。
代わりに、下ごしらえぐらいは丁寧にやっておこうかな。
昆布の出汁
今日は少し時間に余裕があったので、水を張った鍋にあらかじめ昆布を漬けて置きました。昆布の表面は日本酒で拭いてあります。
![水を張った鍋に昆布を入れておく](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/1-4.jpg)
*昆布をあらかじめ水に漬けておく*
↓
![昆布が柔らかくなった](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/2-4.jpg)
*2時間後*
2時間ぐらい漬けたかなぁ…昆布が広がって出汁が出やすい状態になりましたよ。
後は弱火で火を入れつつ沸騰する直前に昆布を取り出せば完成。
![昆布出汁完成](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/3-3.jpg)
*なかなか良い出汁がとれた*
上品ですがしっかり味のある良い出汁がとれました。幸先よろし。
大根の下ごしらえ
大根も結構重要っぽいから多めに使います。
ちなみに剥いた皮は細切りにしてポン酢に漬けておきました。
![大根の皮はポン酢付けに](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/5-2.jpg)
*皮はポン酢に漬けておく*
これ簡単でとてもおいしいのでおすすめですよ。細切りにした大根の皮を1時間ほどポン酢に漬けるだけ。無駄にならなくていいでしょ。いつもはご飯のお供として作るんですが、今日は鍋の付け合わせにしようと思っています。
大根本体の方は半月切りにして面取りしました。
![大根 半月切りにして面取り](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/6-2.jpg)
*結構手間がかかる…*
結構面倒なんですけどね。この一手間に愛情がこもっているわけですよ。さすがだなぁ。面取りした部分はもちろん捨てずに皮のポン酢漬けへ追加しました。コスパよ…。
ここからさらに下茹でです。
![大根を下茹でする](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/7-2.jpg)
*下茹では絶対するべき*
下茹でするとマジで、マジで、マジで味の染み具合が段違いになるので絶対にするべきだと思うんだよなぁ。山岡さんだってきっとするはず。雄山だって下茹でするに決まってる。
下茹で後はざるに取って湯気を飛ばしておき、落ち着いたら出汁を張った鍋の中に入れちゃいました。
![鍋にあらかじめ大根を入れる](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/8-2.jpg)
*先に入れちゃった*
ちょっとでも味が染みるかな~って思って。効果のほどはよくわかりませんが。
長ねぎの下ごしらえ
長ネギは先日おばあちゃんにもらった良い物があるんです。
![おばあちゃんちの自家製ねぎ](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/9-2.jpg)
*自家製の取れたて*
おばあちゃんの畑でとれた自家製の長ネギです。これがマジで旨い。もちろんこのまま使ってもいいんだけど、せっかくなので一ひねりしたいですね。
というわけで…。
![長ネギに焼き色を付ける](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/10-2.jpg)
*旨そうにもほどがある*
たまらんね。旨そうすぎてソワソワする。
長ネギは香ばしい香りを引き出すため網で焼き色を付けておきました。
本当にいい香りなんです。
ブリの下ごしらえ
さて、主役のブリなんですが…ここで少し問題が発生。
![アラじゃない普通のブリ](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/12-2.jpg)
*アラじゃないじゃーん*
ブリのアラが売り切れておりまして。普通の切り身と相成りました。
ま、いっか。忠実な再現にはならないけどね。たぶん美味しいでしょ。
匂いを嗅いでみるとやはりわずかな臭みがあります。スーパーのブリなのでしょうがないんですけど、なんとか対策しましょう。
ブリに軽く塩を振ってしばらく置いておくと水と共に臭みが出ます。
それを熱湯で洗い流しつつ霜降りすればOK。
![ブリに軽く塩を振ってから霜降り](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/13-2.jpg)
*熱湯で霜降り*
このやり方が和食のテクニック的に正解かどうかはよくわかりませんが、わたしが臭みの強い魚を調理する場合に多用する方法です。サバとかね。一気に臭みが抜けるのでぜひお試しください。下味をつけるわけではないので塩は軽く。霜降りも本当に軽く洗うだけって感じで。
![ブリをざるに上げて置く](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/14-2.jpg)
*ブリの下ごしらえ終了*
これでブリの下ごしらえも終了。臭みが抜けてブリの甘い香りが引き立っています。
材料は出揃いました。春菊は切って入れるだけだもんね。後は鍋にして食べるだけです。
ふふふ…楽しみ…。
美味しんぼ風ブリ鍋 実食!
ウズウズ…。
![材料を鍋にセッティング](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/15-2.jpg)
*材料を鍋にセッティング*
うわぁ…超うまそう…っていうかネギもっとかっこよくセットしてあげればよかった 笑。
さて、これで土鍋に蓋をして火が通れば完成です!
![美味しんぼ風ぶり鍋 取り分けたところ](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/16-2.jpg)
*取り分けたところ*
今回はポン酢の代わりに、例の大根皮のポン酢漬けを乗せました。これと一緒に食べるわけです。なかなかいいアイデアだと思うんですけど…山岡さん、どうでしょうか。
それではいただきます。
![美味しんぼ風ぶり鍋 実食](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/17-2.jpg)
*とっっっっっても柔らかい*
…パク。
…
あぁ…
あぁぁぁぁぁぁぁぁ~~(泣
あぁぁぁぁぁぁぁぁ~~あぁぁぁぁぁぁぁぁ~~(号泣
旨い…これはマジで旨いよ山岡さん…!
ここ最近作った料理の中で一番うまいよ。上品な昆布の出汁とブリの個性的な旨みがベストマッチ。そして大根のポン酢漬けが食感、味ともに絶妙なアクセントです。これはぜひやってください。本当に合います。
ねぎ、春菊も最高。とにかく旨い。
大根もいっちゃおう。
![味が染みた大根](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/18-1.jpg)
*ばっちり染みてる*
ブリを楽しんでいる間ずっと寝かしていた大根。
下茹での効果もありばっちり味が染みていました。これも旨い。本当に全てが美味しいんです。
最後はもちろん雑炊!
![締めの雑炊](https://chirico-music.net/wp-content/uploads/2016/12/19-1.jpg)
*締めの雑炊*
味付けはシンプルに塩と醤油にしました。
大満足。
平日はほぼ毎日料理を作っているわたしですが、ここ1年で5本の指に入る出来でした。さすが山岡さん…侮れないな。これはリピ確定です。
肝心の再現度はどうでしたかね。まぁアニメ本編でも言葉で簡単にしか語られない料理なので検証のしようがないんですが…っていうかそもそもアラじゃないからだめか 笑。今度はちゃんとアラで作ってみたいですね。
本当に美味しかったのでぜひ作ってみて下さい。
ごちそうさまでした。