歌い方を変えようと思ってます【声を前に飛ばさない!】
実はここ最近、声の出し方を大幅に変えようと画策中です。
とはいえまだ始めたばかりで大した成果は出ておらず、この実験がどう着地するのかも未知数な状態ではありますが、一応今考えていることを備忘録的な意味で書いておこうかなと。
そんな感じの記事です。
前回の記事はこちら。
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声をもっとコンパクトに出したいといつも思っていた
まずは概要から。
わたしは常々、より丁寧に、よりコンパクトに声を出したいと思って歌っています。
理由は簡単。そっちの響きの方が好きだからです。
それ以上でもそれ以下でもありません。が、自分の中ではとても強い理由。
もちろん大きな声量の強い声もかっこいいと思いますけどね。それはあくまで他人の歌って感じかなぁ…少なくとも自分が目指したいと思える表現では全く無いんですよね。まぁこの辺は好みの問題ですから。決して良し悪しの話ではありません。
でも、なかなかこの「コンパクト」っていうのが難しいわけですよ。
気持ちよく歌えば歌うほど当然声量も増し、どちらかというと強い声に近づいて行ってしまう。つまり理想から遠ざかってしまうわけです。かといって変にセーブすると音質のこもった頼りない声になっちゃう。わたしが目指しているのはあくまでコンパクトであって頼りない声じゃないんです。
いつも歌いながらこの矛盾に直面していました。
ところが。
最近ふと気づいたんです。
もしかしたら「気持ちよく歌う」ということの、「気持ちよく」という部分の方向性自体が間違っているんじゃないか、ということに。
前に飛んでいこうとする声をつなぎとめる
今までわたしが当然のように考えていた「気持ちよく歌う」は、普通に音楽の先生に教わったタイプのやつ。腹式呼吸を使って声を上に(または前に)朗らかに飛ばすイメージですよね。わたしの中学時代の音楽の先生は「頭頂部から上に抜けるように歌いなさい」って言っていたなぁ…確かにこんなイメージで盛大に歌うとスカッとします。声帯にピンポイントで声が引っかかると尚更気持ちいい。
でもこの声の出し方だと、どうしても自分のイメージする「いい声」から遠ざかってしまうんですよね。
なのでわたしは声を出来るだけ飛ばさないように心がけて歌うようにしています。
頭蓋骨の中に声を留めるイメージです。もちろん実際には声がひとところに留まっているわけはなく、響きながら抜けていっているんでしょうが、できるだけスムーズに抜けていくように意識して歌うって感じでしょうか。調子のいい時はね。
しかし、気持ちが高まってくるとどうしても声が前に飛んでいく。
そして鼻腔や上あごなどに強烈に響きだして、まぁ失敗すると。
こういう時の声を録音してみると、確かに響きとしてはいいんだと思うんですが、全然自分好みの声になっていないんですよね。とはいえ、やっぱり気分が高まればそれだけ気持ちよく歌いたくなるじゃないですか。ここに矛盾が生まれていたわけです。
ここまでが現状。
そしてここからが本題。
最近ふとした時に、気持ちよさのベクトルがもう一つあることに気づきました。
それは、今までとは逆に声を引っ張り込むということです。
テンションが上がれば上がるほど、キーが高くなればなるほど声を引っ張る。よく言われる「喉仏を下げる」みたいなこととは違うと思います。前に飛んでいこうとする声をグッとつなぎとめる感じかなぁ。キーが高くなって力が入れば入るほど後ろに引っ張る。すごく抽象的で申し訳ないんですが、これで高まった気持ちや、キーの上昇に伴うパワーを上手く処理できることがわかりました。
上手く出来ると声質は今までより裏声に近い響きになり、より自分好みの声になります。
具体的な歌い方
まだ自分の中でも整理できていない部分が多すぎるので、気づいた部分を箇条書きで書いてみますね。
・とにかく無駄な力を入れない。喉が変に疲れたら失敗。
・裏声の響きを意識する。
・曲調の高まり・キーの上昇などで自然に力が入る時は、その力を使って声を引っ張る。自然に入る力は無理に抜こうとしない。無理に抜くと気の抜けた声になるような気がする。
・できるだけ声を声帯付近に留めてコントロールするイメージ。
・「飲み込む」動作も関係あるかも
・声がつっかかる部分(鼻孔・上あごなど)に声がつっかからないように気を付ける。抵抗のない道を探して声を出す。
こんなところでしょうかね…本当に備忘録になってきました。
こうして書いてみると、以前自分がネットで調べていた「基本的な歌い方」みたいなものからどんどん遠ざかっている気がするなぁ 笑。
…まぁ自分の歌だからそれでいいのか。変に縛られると面白くないですもんね。あくまで趣味だし。
というわけでしばらくこの路線で練習を続けます。そして何か進展があったらまた記事にしようと思います。
それでは!