「Softube TSAR-1R(リバーブ)」の使い方と音色紹介
今回は「Softube TSAR-1R(リバーブ)」の使い方と、音色を併せてご紹介します。
Softube TSAR-1Rとは、Softube社がリリースしているリバーブ「TSAR-1」の簡易版といった位置づけのエフェクター。とはいえ、TSAR-1と同じくSoftube独自のTrue Stereo Algorithmというアルゴリズムを搭載しており、存在感があってかつ滑らかなとても使い勝手のいいリバーブです。
ちなみにSoftube TSAR-1RはフリーのVSTプラグインではありませんが、わたしはオーディオインターフェイス「Focusrite Scarlett Solo Studio g2」のバンドルソフトとして無償で入手しました。
参考までに。
→Focusrite Scarlett Solo Studio g2 購入!そして開封!
前回の記事はこちら。
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「Softube TSAR-1R(リバーブ)」の使い方と音色紹介
使い方はとてもシンプルです。
まぁコントロールパネルを見てみて下さいよ。
ここまでシンプルだとパッと見でリバーブに見えないですよね。
通常どんな種類のエフェクターにも付いているMIXやOUTPUTボリュームを除くと、コンソールはPREDELAY・TIME・COLORのわずか3種類のみ!これはわたしのような初心者にとっては非常~に助かります。
本家TSAR-1の方はもう少しコンソールの種類が増えているようですが、いずれにしてもかなり使いやすいリバーブと言えるんじゃないでしょうか。
それでは、各パラメーターを音色紹介と併せて解説していきますね。
TSAR-1Rの効果を確認する音源として、エレクトリックピアノを適当に弾いた以下の音源を用意してみました。
・リバーブをかけていない音源
PREDELAY
リバーブのかかっていないドライ信号から(厳密にいうとEarly Reflectionsから、ということになるでしょうか)リバーブが始まるまでの時間をミリセカンド単位で設定します。
マニュアルによると通常は50ms以下の設定が好ましいそう。
TimeをHallに、ColorをNEUTRALに、MIXはWET100%に設定した状態でPREDELAYに変化を加えた音源をいくつかご紹介しますね。
・PREDELAY 0
・PREDELAY 50
・PREDELAY 200
PREDELAY 200の音源についてはリバーブテールのボリュームの方が大きいのでやけに不自然ですが、これはこのエフェクターの特性ではなくMIX設定がWET100%だからです。
試しにDRY/WETを40%に設定してみましょう。
・PREDELAY 200 DRY/WET 40%
これならまだ自然に聴こえるでしょ。
TIME
リバーブをシミュレートする部屋の大きさを設定します。
こちらは逆にPREDELAYを0に固定した状態で、TIMEを変更した音源をいくつか掲載します。COLORはいずれの音源もNEUTRALです。
・Time「Studio」
・Time「Room」
・Time「Hall」
・Time「Large Hall」
ラージホールの魔界っぷりよ 笑。
音の残り方がすんごいですね。
COLOR
リバーブテールの周波数特性や周波数ごとの減衰パターンを設定します。
マニュアルにわかりやすい画像があったので引用させていただくことにしました。
Early Reflectionsの段階ではほとんど違いがありません。
時間の経過に伴いそれぞれの特性が現れてきます。Brightではリバーブテールの低音域がいち早く減衰し高音域が残る。Darkはその逆で、Neutralはその名の通りBrightとDarkの中間といった感じですね。
それでは実際に音源をどうぞ。
PREDELAYは0、TIMEはHallに固定しています。
・Color「Neutral」
・Color「Dark」
・Color「Bright」
大分イメージが違いますね。
曲調に依って、どれも使えそうな雰囲気なんじゃないかと思います。
TSAR-1Rの主なパラメーターについては以上です。
音触りが非常に滑らかで雑味が少なく、とにかく一番はシンプルで使いやすいため最近非常に重宝しております。リバーブの密度が高い感じ、と言えばいいでしょうか。いずれにしても好みの音なんです。唯一不満点を挙げるとするならば、イコライザーがついていないこと。なので、センドリターンで使用する場合は同じバスに別途イコライザーを挿すなどして対処しています。
以上、「Softube TSAR-1R(リバーブ)」の使い方と音色紹介でした。