ドラムパートのミキシングから取り掛かってみる
今回からいよいよミキシング編。
「初心に戻る」というテーマとは裏腹に前半はかなり苦労しましたが、完成が見えてくると安心しますね。
前半で放り投げなくてよかった…。
というわけで、今日も早速DTMを始めようと思います。
前回の記事はこちら。
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今回の基本パートを決める
今回はミキシングの記事です。よかったらミキシング方法をまとめたページも併せてご覧ください。
参考:ミキシングの手順とコツ
いつもの通りミキシングの初めに基本パートを決めておこうと思います。
歌ものなのでボーカルを中心に据えるのはもちろんなんですが、次点はどうしよう。そうだなぁ…。
ドラムかな。
ロジックは何もありませんが、直感的にドラムパートが決まればいい感じに仕上がりそうな気がするんです。理由はないけど直感を信じてみよう。
今回のミキシングはドラムパートからに決定!
ドラムパートのミキシング
始めに、ミキシングしやすいように全てのパートが満遍なく鳴っている区間にループを設定しておきました。
画像の通りループを設定したい区間を範囲選択して「選択範囲をループ区間に設定」ボタンを押すだけ。これで余計なことを考えずじっくりミキシングできますね。
さて、ループ区間に設定した現在のドラム音源がこちらです。
・オリジナル曲(ドラムのみ)
ボリュームは適当に0dBに揃えました。ノーマライズしてあるので音量的には逆に大きいかも。画像にはありませんが、実際にミキシング作業をするときはボーカルの音も常に鳴らしています。そうしないと全体のバランスを見失ってしまうので。
それではミキシングを始めますね。
ドラムパートのイコライジング
わたしの場合、ミキシングはイコライジングから手を付けることが多いです。今回も例にもれずイコライジングからスタート。
設定は以下の通りです。
わたしのような素人イコライジング設定を詳細に載せてもしょうがないのでサムネイルでざっくりと。
バスドラ・スネア・タムはローパスでの低音域のカットと、ピークでの中音域の削りを中心に。シンバル・ハイハット等の金物系はそれにプラスして高音域のキンキンもカットしてます。高音域の聞いたキラキラした感じってあんまり好みじゃないんです。
参考:イコライザーの使い方【フィルターの種類やイコライジングの手順】
・オリジナル曲(ドラム:イコライジング後)
角が取れた丸い音になりました。あんまり丸すぎても嫌なんだけど…この辺りの塩梅が難しいところ。
ボリューム調整も併せて行ったので結果的に音量も小さくなっていますね。
ドラムパートのコンプレッサー
続いてコンプレッサー。
…ですが、今回はドラムの生っぽい感じを生かしたいので、ハイハット・シンバル・ライドシンバルのみにコンプレッサーを使いました。
つまり音の目立つ金物系のみコンプレッションしたってことですね。
オリジナル曲(ドラム:コンプレッサー後)
金物系の音量のバラつきが抑えられたので結果的におとなしめの印象になりました。もうちょっと迫力を出したいんだけど、金物系って調子に乗って大きくすると他の音が埋もれちゃうんだよなぁ。
ドラムパートのリバーブ
リバーブはいつもミキシングの最後にバランスを見ながらかけることが多いんですが、今回はかけちゃいましょうか。
で、むしろドラムパートのリバーブを基準に他のバランスを決めていったらいいんじゃないだろうか。どんな感じになるかわかんないけど。
参考:リバーブの基本的な使い方【リバーブをかけたバスにセンドする】
・オリジナル曲(ドラム:リバーブ後)
ちなみにリバーブバスにセンドした量は以下の通り。
全体的に軽めのリバーブですが、シンバルは特に多めに、バスドラは特に少なめにしました。あんまり違いがわかりませんね。軽めのリバーブが好みなんです。
ドラムバスで最終調整する
最後にドラムバスでドラムパート全体の最終調整です。
RoughRiderで再度コンプレッションし音圧を稼ぎつつ、ドラムパートが混ざったときに出る雑味を更にイコライジングでカットしました。
・オリジナル曲(ドラムパート最終調整後)
・【比較】オリジナル曲(ドラムパート:ミキシング前)
ミキシング前の音源も併せて再掲しますので比べてみて下さい。
特にイコライジングでの変化が大きいですね。でもあらためてこれを聞いてみるとミキシング前の高音域が効いた音源の方が好きっていう方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。正解が無いのが面白いところでもあり、難しいところでもあり…。
でもこれはわたしのミキシングが下手だからかもね。プロの作るCDの音とか本当にきれいだもんね。好みうんぬん抜きにして。
次回はこのドラムパートを幹にして他パートのミキシングを進めていきます。
それでは。