SONARの使い方

DTMソフト「SONAR」の使い方を中心に、SONARで作成したオリジナル曲や自作防音室の作り方など。

最新音源「2017年作曲納め」より【2017/12/10更新】 12/10更新

ミキシングの手順とコツ

SONARの使い方

ミックスダウンのコツ

ミキシングのコツを習得する

How to

SONARを使用したミキシングの手順と、上手にミキシングが仕上がるコツについて、わたしなりにわかりやすく解説してみます。

【更新日:

 

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ミキシングの手順とコツ 目次

ミキシングの手順

わたしがミキシングを行う際に守るようにしている手順をご紹介します。

1.特に聞かせたいパートを明確にしておく

ミキシングを始める前に、まずその曲をどう聴いてほしいのか、特に注目して欲しいのはどのパートなのか、そういった基本的な部分を自分なりに明確にするようにしています。

歌モノならば、通常はやっぱりボーカルパートが一番でしょうか。自分はギタリストでもあるので(下手くそですが)、それにプラスしてギターパートも聴いてもらいたいパートであることが多いです。

そして、ミキシングの順序としては必ず【特に聴かせたいパート→その他のパート】の順に行います。

ミキシングは例えるなら「周波数帯」という箱の中に上手に各パートを収める立体パズルの様な作業。各パートのプライオリティがはっきりすることによって、形を活かすピースと、それに合わせて形を削るピース、役割が明確になり作業が進めやすくなると思います。

イコライジングの3次元イメージ

*ミキシングの作業は立体パズルに似ている気がする*

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2.ミキシング

次に、実際にミキシングを行う手順です。

1.コンプレッサー

始めに、コンプレッサーを使って音量差を揃えておきます。

音圧を稼ぐためにもしっかりとやっておきたいところ。

参考:コンプレッサーの仕組みと基本的な使い方

TDR Kotelnikov 設定

*コンプレッサー「TDR Kotelnikov」のコントロールパネル*

パートによりけりですが、レシオは基本【3~5】ぐらいを目安に設定し、スレッショルドとアタックで効き具合を調節します。ある程度スレッショルドを下げてもなお音量のバラつきが気になるパートは、音質の変化を確認しつつアタックタイムを短くしていくと効果的。特に丁寧に処理したいパートには2つのコンプを重ね掛けすることもあります。

パートによっては意図的に強くコンプレッションし、あえてコンプサウンドを狙うとトラックにハマる場合も。

試行錯誤ですね。

 

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2.イコライザー

続いてはイコライザー。

特に聞かせたい重要なパートに対しては「音を作る」イメージで、それ以外のパートに対しては、重要なパートが活きるように「音を削る」イメージで使用しています。

参考:イコライザーの使い方【フィルターの種類やイコライジングの手順】

 

各パート毎のポイントは以下の通り。

【低音域パート(ベース・バスドラ等)】

SONAR バスドラのイコライザー設定

*バスドラの例*

ベースやバスドラなどの低音楽器は、曲の基盤を作るという意味で、始めに決めた「特に聴かせたいパート」とは別に大変重要なパートです。わたしは「特に聴かせたいパート」と併せて一番初めにイコライジングし、それに合わせて他のパートのイコライジングを進めるようにしています。

低音楽器といえども不要な低音はこもりの原因になりますので、ハイパスフィルターを使って音質の変化がない程度にカット。バスドラは70Hz~80Hz付近にバスドラらしい鳴りの音があるので、必要に応じてカット・ブーストして調整します。

【中音域パート(ボーカル・ピアノ・ギター・スネア等)】

SONAR ピアノのイコライジング設定

*ピアノの例*

メロディやコード弾きパートなど、メインの音が集まり重くなりやすい周波数帯です。

各パートの音を全体的に聞き比べながら150Hz~500Hzあたりを狙って、全体として聞いたときに音質が変わらない程度を目安にカットします。わたしの場合、作業に熱中し過ぎてついつい軽くなり過ぎてしまうパターンになりがち。気を付けてるんだけどなかなか上手くいきません。

【高音域パート(ハイハット・シンバル等)】

SONAR シンバルのイコライザ設定

*シンバルの例*

意外と低音成分があるのでハイパスでしっかりカットしておきましょう。もちろん全体として聞いたときに音質が変わらない程度に、が基本です。

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3.リバーブ

基本的にはリバーブバスを作成しセンドアンドリターンする方法でリバーブをかけます。

参考:リバーブの基本的な使い方【リバーブをかけたバスにセンドする】

リバーブをかけたバスにセンドし最後にマスターでミックスされて出音する

*リバーブバスにセンドする仕組み*

 

わたしの場合は、全体の音を馴染ませるための「大きいサイズのリバーブを挿したバス」と、パートの距離感を調節するための「小さいサイズのリバーブを挿したバス」の2種類を用意し、各パートから適宜センドしています。

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4.ボリュームとパン

便宜的に4番になってしまいましたが、ボリュームとパンはここまでの各作業を通して都度変更する感じでしょうか。

パンニングで目指すべき音像のイメージ図を作ってみました。

音像の例

*音像のイメージ*

イメージ図はあくまで一例ですが、図の通りセンターにいるボーカルの居場所を空けてあげるつもりで調整すると聴きやすくなるんじゃないかと思います。

この記事の始めに掲載した立体パズルのイメージとダブりますね。

EQ、コンプレッサー、リバーブ、パン、ボリューム…などなど、色々試行錯誤しつつ、結局はこんな感じで上手くハマるように頑張ってピースを作りこんでいく作業なわけです。もちろん上級者の作業はもっとアーティスティックなものだと思いますけどね。わたしの様な初心者にとってはこんなもの。ミキシングって大変です。

 

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5.マスターで最終調整

ここまでで思ったような作業ができていれば、ほとんどミキシングは成功といっていいんじゃないでしょうか。

最後に、マスターで最終調整します。

各パートのイコライジングを経て音が軽くなってしまったようなら低音域から中音域をブースト。逆にまだこもりが気になるようなら高音域をブーストしてみてもいいかもしれません。マルチバンドコンプなどを使っての色付けもありですね。

気に入った音質になるように、また他の曲との統一感が出るように、しっかりと最終調整しましょう。

 

 

以上でミキシングは終了!

 

 

もしもミキシングの途中でドツボにハマってしまった場合は、一番始めやり直すことをお勧めします。途中から修正しようとしても上手く行かないことが多いので…。一回全てをリセットして、あらためて始めからミキシングした方が早いパターンの方が多いように思いのではないでしょうか。

 

以下、補足としてミキシングする際のコツについて解説します。

 

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ミキシングのコツ

ミキシングに困ったら以下のコツをぜひ実践してみて下さい。わたしが実際にミキシングに困って工夫した部分なので、ある程度は効果があるはずです。

他のパートと聞き比べながらミキシングする

いきなりですがこれが一番のコツと言っていいでしょう。

ミキシングというのはその名の通り各パートを混ぜ合わせる作業です。始めに書いた通り立体パズルのピースをはめ込んでいく作業です。ならば、出来るだけパート単体を聴きながら進める作業を避けた方がいいはず。

 

ミキシングは基本的に他のパートと聞き比べながら進めていきましょう。

 

イコライジングで中音域のかぶりを取る場合など、パート単体で聴いていてはそもそも出来ない作業もあるし。

とはいえ、そのパートだけを聴きながらディティールを整えたい場合もありますよね。SONARなら、そんな時はDIMソロ機能が便利ですよ。

参考:DIMソロ

 

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目指す音を明確にして、困ったら初心に戻る

これもわたしにとっては非常に大事。

どんなミキシングにしたいのか、目指す音を明確にしておくべきだと思います。

「なんとなくきれいな音」とか「ロックみたいなかっこいい音」みたいな抽象的な感じではなく、できるだけ具体的に。そうするとおのずとミキシングの道筋も見えて来る気がする。

お手本となる曲があれば一番簡単かもしれませんね。

Youtube等で自分のイメージに近い曲を見つけて、ミキシング途中で迷子になったら必ずそこに戻る、みたいな。

 

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音量差が激しいパートにはオートメーション

ボーカルパートなど、音量の大きい所と小さい所の差が激しいパートを無理やりコンプレッションすると大体おかしな音になります。

そんなときはボリュームのオートメーションを活用してみて下さい。

「オートメーション」っていうのはフェーダー等、コンソール類の操作をリアルタイムに記録したり、トラックに直接エンベロープを書き込むことで、再生時にこれらのパラメーターを自動的に変化させる機能のことです。

オートメーション機能を使ってボリュームのエンベロープを書き込むことによって、不自然にならずに音量を揃えることが出来ますよ。

参考:オートメーションの使い方【エンベロープを書く】

 

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以上、新しいミキシングのコツを覚えたら随時書き足していきます。

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