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最新音源「フリーBGM」より【2024/01/20更新】 01/20更新

自作防音室の作り方【簡単】

防音室を自作する

自宅防音室内観

わたしが自作した防音室の作り方をわかりやすくまとめてみました。

あくまでDIY初心者が作った防音室ですので参考程度にご覧いただければ幸いです。ちなみに材料は全てホームセンターで購入可能です。

始めに防音効果がわかる音源を掲載しておきますね。マイクを等距離になるように立てて、防音室の中と外で歌ったものです。

・防音室外

・防音室内

聴いていただいた通り防音室を設置してある同じ室内ではそれなりに聞こえますが、隣の部屋では全くと言っていいほど聞こえません。正直かなり満足しており、夜でも心置きなく歌えるようになりました。とはいえ、この防音効果については家そのものの構造や材質、また、防音室を設置した場所などによっても顕著に変わってくるものと思われます。

【2022年1月現在、いまだ問題なく使用中】

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防音室完成までの過程も併せてご覧ください

自作防音室の作り方 目次

防音の基礎知識

「防音」を実現するためには「遮音」と「吸音」という二つの考え方が必要です。

・遮音…音を遮ること。音を反射させるが音自体を小さくする効果は無い。重ければ重い材質ほど遮音効果が高い。

・吸音…音のエネルギーを熱に変えて音量を小さくするが、音を遮る効果はない。グラスウールやロックウールの他、連続気泡(ウレタン等)の材質は吸音性が高い。

簡単に説明するとこんな感じでしょうか。

下の図をご覧ください。

防音室のしくみ

*跳ね返って小さくなる*

防音室の中のイメージです。

防音室の中で発生した音は遮音材で何度も跳ね返りつつ吸音材を通って減衰していきます。これが基本的な防音室の構造です。

参考:防音について調べてみた【遮音と吸音】

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自作防音室の完成図

自作防音室 外観図

*自作防音室 外観図*

図の通りわたしの作った防音室には骨組みというものが無く、外壁のMDFボードを組み合わせることで自立しています。床部にはジョイントマットを敷いています。

・MDFボード(遮音材【厚さ】15mm×【幅】915mm×【高さ】1825mm 1枚20kg)

MDF材

*MDFボード*

Medium Density Fiberboardの略で、日本語では中密度繊維板っていいます。簡単に言うと木の繊維をボロボロに解繊したものを、改めて接着剤等で固めて作るファイバーボードの一種です。密度が高いのでしっかり重量もありますよ。自作防音室の外壁+扉に使用。

図には記載していませんが内部には吸音材のウレタンを隙間なく張り付けてあります。

・ウレタン(吸音材)

マットレスから取り出したウレタンフォーム

ウレタンは連続気泡の材質なので吸音材に適しています。

防音専用のかっこいいウレタンも販売されているのですがとにかく高い…。なのでマットレスの中身を抜き取って使用しました。防音専用の物よりは劣るはずですがちゃんと吸音してくれますよ。

また、扉は地面に設置しています。

少しでも浮かせてしまうと重量が蝶番の部分に集中してしまうからです。開け閉めの際ズズズ…とジョイントマットを擦るような形になりますがそんなに不便は感じていません。

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自作防音室の材料

以下、材料のリストです。全てホームセンターで買い揃えることができます。

参考までに私が購入した際の価格も掲載しておきますね。

—————防音室素材—————-
・MDFボード…1枚2,280円×5枚=11,400円
・マットレス(吸音材)1枚1980円×4枚 計7,920円
・ジョイントマット…家にあったものを使用
—————その他の材料—————-
・セメダインSuperXG 大1580円+小498円  計2,078円
・ゴムロール 2個 計 806円
・取っ手 1個368円×3個 計1,104円
・蝶番 1個440円×2個 462円×2個 計1,804円
・インテリアスタンド×1個(室内照明) 997円
・ミニドリルドライバー×1個 1,780円
・コーナー金具 4個入り1セット235円×2セット 計470円
・木工用ボンド×1個 248円
・ノコギリ×1個 997円
・木ネジ×1袋 105円
・コーキングガン×1個 158円
・シリコンシーラント×1個 178円

合計:30,045円

ドライバーやドリルなど、最低限の工具がおうちにあるって方はもっと安く出来ると思いますよ。

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自作防音室を作成する

ここからは実際の作り方です。

1.外壁3面の組み立て

【外観図1・2・3】

まず外壁を組み立てます。

わたしの場合は、MDFボードを購入したままのサイズで使用しますので特にこの時点ではノコギリは使いませんでした。ただ袋から出しただけ。

MDFボードを立てたまま作る

*立てたまま作る*

一旦壁にMDFボードを立てかけて木工用ボンドを塗り、接着。

出来た後で防音室を動かすのは強度的にも重量的にも非常に困難なので(総重量は約100kg)、防音室を設置する場所にダイレクトで組み立てました。もちろんジョイントマットもあらかじめ敷いておきます。

MDFボードをガムテープで仮留め

*ボンドが乾くまでガムテープで仮留めしておく*

ガムテープで仮留めすると安定するので、このままコーナー金具で内側からMDFボードを固定します。

MDFボード固定

*コーナー金具でガッチリと*

コーナー金具は付属のネジで固定しますが、ネジを使用する際は始めにネジより径の小さいドリルでガイド穴を開けた上でネジを入れていきますよ。そのままネジを入れようとしても入りません。ご注意下さい。

防音室3面完成

*コーナー金具で固定済みの外壁*

続いて補強部分と天板の作成です。

【外観図4・6・7】

どちらもMDFボードを切って作成するのですが、先ほどの外壁3面を購入時そのままのサイズで作成しているため補強部分と天板も最低限のカットで済みました。

補強部分は10cm幅を2セット、天板はピッタリ合うサイズにそれぞれノコギリで切りました。ノコギリを使用するのはこの工程だけです。

防音室補強部分上部

*上の補強部分と天板*

防音室補強部分下部

*下の補強部分*

上下の補強部分は木工用ボンドで接着後、木ネジで固定。

扉がインセットなのであまりピタッと合わせると閉まらなくなる恐れがあり、壁と補強材の間に1mmのゴムシートを挟んであります。

天板と外壁との間も同じ理由でゴムシートを挟んで木工用ボンドで接着しました。天板はネジでの固定はしていません。

最後にドアを蝶番で固定し、取っ手を付けて外壁は完成!

【外観図 蝶番部分・5番】

防音室外壁

*外壁完成*

取っ手や蝶番の取り付け方については購入した商品によって違うと思いますのでここには記載しません。が、そんなに難しくないはず。わたしの場合は付属のネジで固定しただけです。ちなみにわたしは強度が心配で蝶番を6個も付けました。見た目悪いです…。

参考:防音室の外枠を作っちゃった

2.外壁の加工

出来上がった外壁を防音室用に加工していきます。

まず、防音には密閉性が大事なので密閉加工をしましょう。

コーキングがよれよれ

MDFボードの合わせ目をシリコンシーラントでコーキングしていきます。コーキングガンをお持ちでない方は一緒に購入しておいてくださいね。

っていうか下手くそですいません…。本当はハケ等を使ってきれいに慣らすべきなんですがわたしはやりませんでした。

さらに、ドアの合わせ目には厚めのゴムロールを貼りました。

【外観図 ゴムロール部分】

扉の閉まる部分

*扉の閉まる部分に接着*

補強部分と位置を合わせて、扉を閉じた場合にちゃんと密閉されるように調節しましたよ。

続いて、マイク等のプラグ類を通す穴を開けます。

ドリルで適当に穴あけ

*ドリルで適当に穴を開けて*

開口

*カッターで切り取る*

MDFボードに厚みがあるので結構大変な作業でした…。大きなドリルを使うか、穴を開ける器具を購入したほうがよかったかもしれません。

以上で外壁の加工は終了です。

参考:自作防音室完成!【前編】

3.自作防音室の内側にウレタンを貼る

ここまで出来たら後は吸音材であるウレタンを防音室内部に貼るだけ。

ウレタン貼り作業 途中

*ウレタンを切って貼っていく*

接着にはセメダインSuperXGがおすすめです。マジで。瞬間接着剤や木工用ボンドも試しましたが全然ダメでした。

また、わたしはある程度接着剤が乾くまでウレタンを手で押さえていたんですが、結構時間がかかります。同じ物を自作した友人によると突っ張り棒で固定するといいそうですよ。

プラグを通す部分にはウレタンにも穴を開けておいてくださいね。

参考:自作防音室完成!【後編】

以上で自作防音室は完成です!!

自作防音室

*自作防音室 完成!!*

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わたしの場合は1人で一日約4時間の作業を2日間で完成しました。

ご家族や友人と一緒に作るともっと早く、簡単に作れると思います。

防音効果については大・大・大満足。防音室のある部屋の外にはほとんど音が漏れないので、家族はもちろん近隣住民へのご迷惑もおそらく無くなったものと思われます。楽しいはずの音楽で迷惑かけるのって嫌ですもんね…。

繰り返しになりますが、DIY初心者が作った防音室です。防音室の強度や性能を保証する記事ではありませんのでそこだけはご了承ください。同じものを作ってみたい!という方はあくまで自己責任でお願いしますね。

追記:補修履歴

自作防音室を補修した際は随時こちらにも記載していきます。

2016/5/27 扉の補修

自作防音室の扉に歪みを発見したため木材で固定しました。

参考:自作防音室の扉を補修したよ

2016/8/2 防音室扉 左上の歪みを発見

自作防音室扉の左上に新たな歪みを発見しました。歪み具合がわずかなことと、補修することで後々別の歪みを生みそうな気がするので今回は様子見にしました。

参考:自作防音室の歪みチェック【2016年8月】

2016/11/2 防音室扉 歪みチェック終了

毎月定例で行ってきた自作防音室扉歪みチェックですが、2016年4月の作成から7ヶ月が過ぎた11月現在、特に大きな歪みも見られず安定状態にあると判断し、この回の歪みチェックをもって一旦終了することにしました。

わたしは本当にDIY初心者なので、もしかしたら作ってすぐ壊れてしまうかも…なんて本気で心配していたんですが、現在もちゃんと防音室として使えており本当に一安心です。毎晩心置きなく歌っています。

参考:自作防音室の歪みチェック【2016年11月をもって一旦終了】

2017/9/25 吸音材(ウレタンフォーム)の追加

リフレクションフィルターの撤去に伴い吸音材を追加しました。
参考:自作防音室に吸音材(ウレタンフォーム)を追加

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