SONARの使い方

DTMソフト「SONAR」の使い方を中心に、SONARで作成したオリジナル曲や自作防音室の作り方など。

最新音源「SONAR Professionalに慣れる!」より【2017/7/24更新】 7/24更新

ミキシングの手順とコツ

SONARの使い方

ミックスダウンのコツ

ミキシングのコツを習得する

How to

SONARを使用したミキシングの手順と、上手にミキシングが仕上がるコツについてわかりやすく解説します。

 

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ミキシングの手順とコツ 目次

ミキシングの手順

始めに、SONARでミキシングを行う際の手順をご紹介しますね。

1.基本パートの選定

「基本パート」っていうのはわたしが便宜的に使っている造語で、その曲の根幹となるパートってこと。わたしはミキシングに入る前にまずこの基本パートを選定しています。通常は一番聴いてもらいたいボーカルパートと、その曲のウリとなる演奏パート1つ2つぐらいって感じでしょうか。あとベースとかかな。

ミキシングの順序としては必ず、

【基本パート→その他のパート】の順に行います。まず根幹部分である基本パートをミキシングしてから、それに合わせてその他のパートの音色を作っていくっていうイメージ。

さらにパート同士の周波数帯域が被る場合は、できるだけ基本パートの方を残して、その他パートの方をカットする方向でイコライジングします。

ミキシングのプライオリティがハッキリするので作業がしやすくなりますよ。

 

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2.ミキシング

次に、実際にミキシングを行う手順です。

1.イコライザー

基本は「雑味がある」と感じる周波数をカットする方向で使用します。

参考:イコライザーの使い方【フィルターの種類やイコライジングの手順】

 

各パート毎のポイントは以下の通り。

【低音域パート(ベース・バスドラ等)】

SONAR バスドラのイコライザー設定

*バスドラの例*

ベースやバスドラは楽曲を下支えする大事なパートなので、他のパートと聞き比べて響きを確認しつつ、低音域を削り過ぎないように注意してイコライジングします。

特にバスドラは70Hz~80Hz付近にバスドラらしい鳴りの音があるので、必要に応じてカット・ブーストして調整しましょう。

【中音域パート(ボーカル・ピアノ・ギター・スネア等)】

SONAR ピアノのイコライジング設定

*ピアノの例*

メロディやコードなどメインの音が集まる周波数帯です。

150Hz~350Hz辺りをカットして中音域パート同士の音がカブらないように処理しますが、カットし過ぎるとシャバシャバした軽い音になってしまいます。出来るだけ音色が変わらないよう、狙いを定めてピンポイントにカットしましょう。

【高音域パート(ハイハット・シンバル等)】

SONAR シンバルのイコライザ設定

*シンバルの例*

意外と低音成分があるのでハイパスでしっかりカットしておきます。

が、うっかりカットし過ぎると超軽い音になってしまうので注意。特にハイハットやシンバルを小さいボリュームで鳴らす場合は中音域~低音域の成分が大事になってくる場合もあるので、他パートとのバランスを確かめながらハイパス具合を調整するといい感じになりますよ。

 

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2.コンプレッサー

次にコンプレッサーで音量差を揃えます。

音圧を稼ぐためにもしっかりやっておきたいところです。

参考:コンプレッサーの仕組みと基本的な使い方

TDR Feedback Compressor2の設定

*コンプレッサーの設定例*

レシオは【3~5】を目安に設定し、スレッショルドとアタックで効き具合を調節します。ある程度スレッショルドを下げてもなお音量のバラつきが気になるパートは、音質の変化を確認しつつアタックタイムを短くしていくと効果が出てきますよ。

響きをより平坦にさせたい場合は、さらにリリースタイムを長く設定しましょう。

パートによっては意図的に強くコンプレッションし、あえてコンプサウンドを狙うとかっこよく仕上がる場合もありますよ。色々試してみて下さい。

 

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3.リバーブ

基本的にはリバーブバスを作成し、そこにセンドする方法でリバーブをかけます。

参考:リバーブの基本的な使い方【リバーブをかけたバスにセンドする】

リバーブをかけたバスにセンドし最後にマスターでミックスされて出音する

*リバーブバスにセンドする仕組み*

後ろに下げたいパートは多めに、前に出したいパートは少な目にリバーブバスにセンドしましょう。いずれにしてもかけ過ぎると音がぼやけるので控えめにしたほうが自然に仕上がりますよ。わたしはバスドラやベースにはリバーブをかけないことの方が多いです。

 

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4.ボリュームとパン

ここまでで各パートの音は大分仕上がってきているはず。

ボリュームとパンについては、ここまでの過程で設定を変えつつミキシングを進めてきていると思いますが、ここで本格的に調整します。

 

目指すべき音像のイメージ図を作ってみました。

音像の例

*音像のイメージ*

イメージ図はあくまで一例ですが、図の通りセンターにいるボーカルの居場所を空けてあげるつもりで調整すると聴きやすい曲になりますよ。

っていうか今までの【イコライザー・コンプレッサー・リバーブ】もこんな感じの音像をイメージしてミキシングすれば間違いないと思います。

 

で、ここからが超大事。

 

必ずこの段階でもう一回ミキシングの見直しをすること!

ボリュームとパンを調整しつつ全トラックを鳴らしてみると、音量や音の定位の関係で今までと聴こえ方が違ってきているパートが必ずあるはず。

例えばハイハットなどの高音域パートのボリュームを小さくした場合、低音域・中音域は他のパートに埋もれ聴こえずらくなりますが高音域だけが耳に残り、全然違った印象に聴こえたりします。各パートを聴き比べながら、イメージ通りの音になるようにイコライザー・コンプレッサー・リバーブを再調整しておきましょう。

 

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5.マスターで最終調整

ここまで来たらほとんどミキシングは終了。最後にマスターで最終調整します。

使用するのはイコライザー・コンプレッサー・リミッターです。

【イコライザー】

パートが全て混ざると思わぬ周波数に音が集まっていたり、また足りなくなっていたりします。音をよく聴いて、調整の必要があればイコライジングしておきます。

【コンプレッサー】

この後リミッターを使用しやすくするために最後にもう一度だけコンプレッサーを使って、突出した音量の部分だけをピンポイントに圧縮します。レシオ、アタックはかなり強めに、スレッショルドはごく弱めの設定にします。

【リミッター】

ここまできれいにミキシング出来ていれば音圧はある程度あるかと思いますが、最後にリミッターでダメ押しの音圧を稼ぎます。

わたしはフリープラグインエフェクト「W1 Limiter」というリミッターを使っていますが、かなり簡単に使えるのでおすすめですよ。

参考:リミッターのフリープラグインエフェクト「W1 Limiter」を追加

 

以上でミキシングは終了!

 

思った通りの音色になったでしょうか。

この手順でミキシングを行えば、失敗してもそうそうグチャグチャな音になることはないんじゃないかと思います。

もしもドツボにハマって耳も頭も曲もグチャグチャになってしまった場合は、一番始めの「基本パートの選定」からやり直した方がいいですよ。途中から修正しようとしても上手く行かないことが多いので…。一回リセットして始めからミキシングしたほうがむしろ早いはず。

 

続いて、ミキシングする際のコツについて解説します。

 

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ミキシングのコツ

ミキシングに困ったら以下のコツをぜひ実践してみて下さい。わたしが実際にミキシングに困って工夫した部分なので、ある程度は効果があるはずです。

他のパートと聞き比べながらミキシングする

いきなりですがこれが一番のコツです。

各パートを真剣にミキシングしていると、どうしてもそのパートの音にググーっと気持ちが入っていきます。すると他のパートとの関係性が聴こえなくなってくる。

特にイコライジングでは、他パートとカブる周波数のカットが重要になってくるのですが、真剣にイコライジングすればするほど「そのパートの音だけ」に注目してしまう矛盾。

 

ミキシングは必ず他のパートと聞き比べながら進めていきましょう。

 

とはいえそのパートだけソロで鳴らしてディティールを整えたい場合もあると思います。が、ミキシング最後の段階では必ず他のパートと合わせた状態で調整すべきです。だってそもそも「ミキシング」だからね。もちろんパート毎にきれいにするのも大事だけど、それは最終的に各パートを「ミックス」するためにやるんですから。わたしはいつもここでつまづいています…。

ちなみに、他パートとの聞き比べの際はSONARのDIMソロ機能が便利ですよ。

参考:DIMソロ

 

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目指す音を明確にして、困ったら初心に戻る

これも非常に大事です。

どんなミキシングにしたいのか、目指す音を明確にしておくべきです。

「なんとなくきれいな音」とか「ロックみたいなかっこいい音」みたいな抽象的な感じではなく、できるだけ具体的に。そうするとミキシングの道筋も見えてきます。

個人的には、お手本となる曲があれば一番いいと思うんです。

わたしはYoutube等で自分のイメージに近い曲を見つけて、ミキシング途中で迷子になったら必ずそこに戻るようにしています。

耳もいい感じにリセットされるのでおすすめですよ。

 

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音量差が激しいパートにはオートメーション

ボーカルパートなど、音量の大きい所と小さい所の差が激しいパートを無理やりコンプレッションすると大体おかしな音になります。

そんなときはボリュームのオートメーションを活用してみて下さい。

「オートメーション」っていうのはフェーダー等、コンソール類の操作をリアルタイムに記録したり、トラックに直接エンベロープを書き込むことで、再生時にこれらのパラメーターを自動的に変化させる機能のことです。

オートメーション機能を使ってボリュームのエンベロープを書き込むことによって、不自然にならずに音量を揃えることが出来ますよ。

参考:オートメーションの使い方【エンベロープを書く】

 

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以上、新しいミキシングのコツを覚えたら随時書き足していきますね。

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